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KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

ユーモアのある橋

2012-06-29 20:06:17 | 
休日、雨が降っていないのを確認し、愛車ジュリアスーパーを操り奥多摩湖を訪れました。
東京都とは言えどもまだまだ緑豊かな奥多摩。
緑の香りが豊かでとても気持ちよく、もう少し奥へ。
国道139号線の大月へと抜けるルートを通り、他にクルマもほとんどなく、気持ちよいドライブが出来ました。

実は大月には訪れたい場所がありまして・・・日本三奇橋のひとつ「猿橋」です。
木造・・・だったのですが、現在は木造風(中に鉄骨が仕込まれている)の橋となり、橋脚の無い「刎橋」です。「刎橋」で現存するのはこの猿橋のみ。

両岸から張り出した刎木の迫力はなかなかのものです。

起源ははっきりとしない橋ですが、鎌倉時代にはあったそうな。
刎橋となったのがいつなのかはわかりませんが、江戸時代の浮世絵などには刎橋が描かれています。
現代の橋にはない迫力、そして温もりのある橋。
さらにはどこか愛嬌が感じられる橋です。

人生にはユーモアが大切だと考えています。
この抜群のユーモアセンスある橋、訪れるとちょっと幸せになりますね。