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KIHAKU's blog

日々の記憶
建築家 筒井紀博のブログ

metis × XV

2012-10-12 14:17:22 | Weblog
スバルから発売されたばかりのXV。
このクルマと昨年竣工したmetisを交えて、取材をしていただきました。

クルマ業界内だけではなく、様々なジャンルのクリエイターの視点を盛り込んでXVの魅力を掘り下げる、といった企画として、「建築家から見たXV」というお題です。
はじめて見たクルマなのですが、随所にデザイナーのコダワリも垣間見ることができ、そのあたりのことを中心にインタビューに応じました。

今月末発売の本に載る予定です。
お楽しみに。

HOMEPAGEリニューアル

2012-10-10 17:28:56 | Weblog
独立したばかりの頃、暇に任せて自ら作ったホームページ。
10年経ち、さすがにデザイン的にも古くなり、見た目も素人っぽさが強かったため、全面的にリニューアル致しました。
作品数も以前に比べると多く閲覧できるようになっております。
トップページのコラージュ写真のみ自ら作りましたが、全体のデザインはプロの手によるもの。

是非多くの方にご覧頂き、ご意見、ご感想などをいただければと思います。

筒井紀博空間工房のホームページはこちら。

Aeron Chair PostureFit

2012-07-10 16:08:16 | Weblog
事務所設立10周年を迎えたのを機に新たな仲間が加わりました。

ハーマンミラー社の定番とも言えるアーロンチェアです。
ポスチャーフィットフル装備のBサイズをチョイスしました。

今までワークチェアはvitraのイプシロンを使用していたのですが、腰のゲル部に穴が開き、修理に5万円以上かかるとのこと。
いろいろと検討した結果、王道とも言えるアーロンチェアを新たな仲間として迎えることになりました。

イプシロンはソファのようなリラックスできる座り心地があり、昼寝も出来てしまうほど。
ただ、今回のゲル流出事故をはじめとして、いろいろと故障が多いんですよね。
対してアーロンチェアは比較的硬質な座り心地で、長時間集中してデスクワークが出来そうな雰囲気があります。
さらにポスチャーフィット機能により、腰部のフィット感は秀逸。腰痛持ちな人でも疲れにくい感じがします。
また、使っている知人などの情報によると壊れにくいとのこと。これも大切ですね。

座り心地が新たになったワークチェア。
この椅子からはどんな空間が創造されるのか・・・楽しみです。

余白

2012-07-03 14:39:05 | Weblog
小学生の頃、祖父からA4の紙を渡され、予定表を描いてみろと言われたことがあります。
定規を使って丁寧にA4の紙いっぱいに表を描くと、

「ダメだ。もっと余白を作って美しく描かないと」

と祖父からダメ出し。

この時、はじめて余白のもつ意味を意識させられました。

一見無駄に見える余白、無・・・そこには静寂と無限が存在し、美が宿ります。
時にユーモアなども生まれ、人に心のゆとりをもたらすことも。

建築も日々の生活も同様だと思います。

すべてがゆとり無く、きっちり納まりすぎて遊びのないモノは息苦しいですよね。
小さな変化に気付く余裕、人の話を聞くことのできるゆとり・・・
そこに少しの幸せが含まれていると思います。

余白のある生活、そして空間。
こんな時代だからこそ、よりその余白を意識していかなければならないと思います。

甲州鞍馬石

2012-02-14 19:37:49 | Weblog
建国記念日である2月11日は17年以上共に暮らした愛犬タロの命日です。
今年で11年。
この日は毎年実家に花を持って訪れるのですが、タロの骨壺はいまだリビングの隅に。

そろそろ庭に埋めてあげようと思うのですが、実はお墓のデザインが決まらず。
何度かスケッチは試みているものの、あまり人工的に作り込まれ過ぎてるデザインには違和感を覚え・・・。
もっと自然に必然性のある墓にできないものかと。

そんな折、ふと見つけたのが甲州鞍馬石と呼ばれる酸化鉄を含む茶褐色の花崗閃緑岩の転石。
山梨県の甲斐大和駅近くにて産出される石です。
特徴はなんといっても表面に浮く赤褐色の錆。

タロの生まれはその山梨でした。
そして柴犬である彼の毛色は甲州鞍馬石のそれに似ていなくもない。
であれば、この甲州鞍馬石を使わない手はないだろうと。

ただ、東京ではなかなか入手できない石なんですね。
色々と調べ、石を採掘している「佐藤庭石店」なる甲州鞍馬石の専門店を見つけ、命日に訪れてきました。

無数に積まれた甲州鞍馬石・・・この中から不思議と自分を呼ぶ石があり・・・(笑)

30センチにも満たない大きさでありながら、持ち上げるのがやっとの重量感。
これをどうにかクルマに積み込み、東京に持ち帰りました。
ここから先の加工も基本的にはプロに依頼するのではなく、自分で加工してみようかと。
小学生の頃、タロと一緒に庭で石に文字を掘って遊んでいた時のように。

完成はいつになるのやら・・・。