イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

陸前高田の本物の「奇跡」

2013年06月03日 | 被災地から
6月1日土曜日に陸前高田と大船渡の境にある通岡峠にある
娯楽施設クレヨンシティの敷地内で、土曜日恒例の気仙よ市に
事務局として行ってきました。
本来ならば、終了後に奥州市に帰るのですが・・・
翌日にTV番組の取材のため、陸前高田に入るため、大船渡で一泊。

翌日は、午前9時半からの取材だったので、
それまでに時間、陸前高田の被災現場の中でも、
あまりマスコミに取り上げられていない場所を改めて歩いてきました。

その中でも、あまりに見過ごされているモノについて書きます。
それが写真の「奇跡の一本ヒバ」(地元のじいさんがヒバだと教えてくれた)。
この樹は、気仙川の河口から約500mほどのところに立っています。
高田松原の浜辺の「奇跡の一本松」は、かなり有名になりましたが、
結局、枯死してしまいました。
それをレプリカにする復元作業も、地元の人々のブーイングで作り直しをし、
今週あたり、再度のお披露目になるようですが・・・

この「一本ヒバ」は、ご覧のとおり、いまだに生きています。
川を逆流した津波は、陸地を襲った津波よりも速いスピードで、
しかも巨大だったと聞きました。
その川辺にあって、強烈な津波に襲われながらも、
この樹は、今でも静かにここに立っています。

もしも、被災地・陸前高田を訪れる機会があれば、
物見遊山でニセモノの一本松を眺めるよりも、
いまだに復旧作業も手付かずのこの岸辺で、
「奇跡の一本ヒバ」に優しい言葉を掛けていただければ嬉しい。

さて、陸前高田のTV番組の取材ですが・・・
陸前高田の夏を彩る恒例の祭りである「うごく七夕」の準備が
地元では着々と進んでいます。
震災直後の一昨年と昨年は、被災を逃れた町内屋台に
被災した町内組が相乗りする形で実施されましたが、
今年、「森前組」という町内組がようやく一人立ちして
町内組「森前組」を組織して、山車(屋台)も自前でつくりはじめています。
その様子を「うごく七夕」祭り本番まで、
僕が制作する番組で追いかけているところなんです。
※まぁ、地元岩手のみの放送ですが・・・しかも土曜深夜(汗)・・・

これからも、あまり語られない現地の様子をご報告してまいります。
よろしくです。

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