イーハトーブ岩手の水ブログ

岩手の渓流や三陸の海、みちのく奥州の自然にまつわる出来事や話題を伝えます。更にFM岩手「水のラジオ」の情報も掲載。

イブニングの釣りが・・・

2006年06月10日 | 釣り師の独り言
土曜日だというのに、どうしても片付けなければならない仕事があって、
朝から会社でTVモニターとPCと三つ巴で格闘していた。
午後3時頃にようやく一段落したので、イブニングの釣りを気仙川で・・・
と目論んで勇んで出掛けた。
どこに入ろうか・・・?と道々考えていたが、川止め禁猟中ということにはたと気が付いた。本流も支流も上流域しか入れない。仕方ないなぁ~・・・
と思いつつ住田高校脇の本流に差し掛かった。
なんと!大増水!
昨日の雨は、内陸部ではそれほどの雨量とは思えなかったが、
沿岸部は相当降ったらしい。これでは上流部でも無理・・・と諦め、
国道340号線を遠野に向かった。

小烏瀬川に付いたのは、午後5時前。
水量はいつもよりは多いものの、毛鉤釣りでもいけそうな雰囲気だった。
2・3箇所を流してみたが、誰かが釣った跡らしく反応はイマイチ。
チビイワナが一尾出ただけだ。
どこに移ろうかと思案していると、ふと公民館裏のポイントが頭をよぎった。

僕が初めてフライフィッシングでヤマメを釣った場所だ。
公民館に車を止めて、川を覗いてみると今にもライズが始まりそうな気配だ。
川に降り立ってタバコを一服する間に、ライズが2回。
タバコを消して、いざ流してみると・・・一発でフライに反応した。
がしかし・・・針に乗らない・・・・
ライズがあちこちで始まった。とにかくライズがあった場所を流すが、
反応は鈍い。ようやく釣れた一尾はリリースサイズ。
かなり魚はナーバスになっているようだ。
更にこの場所は流れが複雑で、思うようにフライを流せない。
しかし、この盛んなライズならば・・・としつこくフライを流し、
ようやくそこそこのサイズを一尾掛けた。
その後もチビサイズ交じりで数尾釣り上げ、時計を見ると午後7時15分前。
そろそろ納竿かな?と思ってるところに蜂の襲撃を受け、すぐさま退散。
僅かな時間の釣りだったが、良しとしよう。

スタイルを解きながら、13年前の事を考えていた。
初めてこの場所でフライでヤマメを釣ったときの事。
一種に居たのは、フライフィッシングを日本に広めたあの芦沢一洋さんと
今もラジオ番組を一緒に作っている作家の村田久さん、
そしてテレビ岩手のディレクター・千葉伸二さんの三人だった。
僕がヤマメを釣り上げた瞬間、対岸に居たはずの芦沢さんが流れを横切ってきて、「よかったねぇ。フライで釣れたねぇ。」と我が事のように喜んでくれた。
あの時の芦沢さんの握手の感触が忘れられない。

蒼い水の匂いの岸辺に、彼の人の笑顔がよみがえる。


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