菊川もこれを了知した。

2011-12-13 00:47:56 | 社会・経済
名器「オリンパスペン」や「逆光強し君」などユニークなカメラを世に送り出し、近年は胃袋を覗く「内視鏡」を開発して世界中何百万人もの命を救っている会社、それがオリンパスである。もしノーベル賞に「人類に貢献した会社」賞があるとしたら、オリンパスは間違いなくノミネートされているでしょう。そんなすばらしい会社が、上場廃止の危機に瀕している。
バブル期の投機に失敗し、その1000億円以上の損失を20年以上も隠していたということで世の中を唖然とさせている。 1980年代から下山→岸本→菊川と社長交代するが、この損失隠しが受け継がれてきたという。この秘密を知っていたのは歴代社長と他の数人という。 数日前に発表された第三者委員会の調査報告書もそう言っている。 んーなことねーだろーが。そんな嘘がたった数人だけで隠しおおせるものですか! みんな嘘をついている。調査報告書についての世間での評価は、元社長のウッドフォード氏も言っているように「まあ短期間によくまとめましたね」だ。この報告書も言葉の端端に注意して読まなければなりませんよ。 (嘘はいってませんけどね。)  
たとえば、 1999年9月の時点で当時の監査を担当していたあずさ監査法人が「飛ばし」の事実を掴んでいながらインペイの全貌を明らかにしなかったことに対して 調査報告書は次のように言っている。 

 あずさ監査法人が「飛ばし」の取引ののちに行った監査において入手した時価情報が実態を歪めたものであったとすれば、あずさ監査法人がどの様に監査をしても「飛ばし」の全貌を把握することは困難であったことを否定できない。

否定できない?! 不正経理があったなら、すべてを疑って刑事のように疑問をもつのがあたりまえではないですか? 小生はあずさ監査法人は1999年の時点でオリンパスのインペイを知っていたと思います。オリンパスの監査役会も知っていたと思います。少なくとも大きな大きな疑問は持っていたはずです。

そもそも第三者委員会の調査目的は 関係者の個人的な法的責任や経営責任の有無を確定しこれを追求することを目的とするものではない。小生は、 ある程度真実を明らかにするためには、法廷の場で個人の法的責任を徹底的に追及しなければならないと考える。  コンプライアンス、ソックスなんちゃらいってるけど、まだ甘っちょろいね。 会社の監査役なんてほとんど意味ないし。

 提言。 上場企業が共同で監査役バンクをつくり、監査役を必要とする会社に無作為に監査役を派遣すること。

今回のオリンパスの一件では、個人と会社の関係でも思うところがあります。 またそれは機会をあらためて。ばははい~ 


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