謝罪記者会見

2015-10-26 17:26:11 | 日記・エッセイ・コラム
日本でいま大騒ぎになっている横浜のマンション傾き事件。 その原因は土台の杭の長さが不足していて強固な地盤まで届いていなかったことによる。工事を施工したのは旭化成の子会社の旭化成建材。子が起こした問題は親の責任ということで、先日親会社の旭化成の浅野社長の謝罪記者会見があった。繰り返しON AIRされたから記者会見の模様をご覧になった方も多いと思います。 皆さんは会見を見てどのように感じましたか?
私は なんだかなー って思いました。
浅野社長は深々と頭を下げ涙ながらにひたすら謝罪していました。企業が社会的な問題を起こしたときよく見かける風景ではあります。 旭化成のような大企業になると数え切れないほどの子会社をもっており、そのうちの一つの会社の一人の従業員の行為について、それも工事をしたのは数年前のことで、浅野社長が社長に就任するズッーと前のことです。
それでもタイミング悪く社長の職にある時に問題が発覚し、涙ながらの記者会見をする羽目に陥ったのです。 被害を受けたマンションの住民も可哀想ですが、この浅野社長もまた実にお気の毒です。 今回のような大層な謝罪記者会見ではなくとも、会社では個人としては全く何も落ち度がなかったとしても迷惑をかけた相手に謝罪をしなくてはならないことがあります。会社でなくても組織として活動していれば、そのようなことはあると思います。 組織の一員であることはたとえ理不尽なことでもぐっとこらえて耐え忍ばなければならないこともあります。 浅野社長が謝罪記者会見でみせた涙は、演技ではなく理不尽な謝罪をしなければならない社長という職にある自らに対する自己憐憫の涙だったのではないでしょうか。私はそう感じました。

最後の一時帰国 

2015-10-11 12:25:03 | 日記・エッセイ・コラム
2010年に上海に駐在してからもうかれこれ6年になろうとしているが年末までに帰国することになっているので、今回が最後の一時帰国となる。まだ2ヶ月以上は上海の生活が残っているのでいつものように焼酎や食料品を買い込んで上海に持って帰る。 上海に比べて日本の物価は安いと感じるようになった。中国人が日本で日用品を買い漁る気持ちがよくわかる。 
今回同世代の友人たちと会ったが、まだ完全に仕事を辞めたものは誰もいない。 定年退職しても再雇用で会社に残ったり、別の会社に転職したりでまだしばらく働き続けるようである。今回は会わなかったが、一人の友人は週3日だけ働いているそうである。(週休4日ということ)そして最近バイクにハマっている様子で休みの日はバイクを乗り回している様子。 
私は、上海駐在が終了したら、完全に仕事をやめて毎日ウィンドサーフィンをしようと考えていたが、今少しその気持ちが揺らいでいる。 というかまだ老後の人生設計ができていないのである。ハワイに移住してウィンド三昧とか漠然と考えていたけれど、具体的に考えると健康保険はどうするとか家族のこととか、そもそもそれほど経済的に余裕があるわけでもない。 それでは日本国内の海辺への移住としたとき具体的にどこにするのかどういう形で移住するのか。そしてカミさんは一緒についてくるのかどうか。まだまだ計画が十分練られていない。 一度仕事から離れてしまうとまず復帰するのは無理だろう。 仕事をやめるのはもう少し後でもいいような気がしてきた。とりあえず週休4日で働くというのでもいいかもしれない。 

ラグビーワールドカップと日本の未来

2015-10-05 08:12:29 | 社会・経済

中国が国慶節の長い連休に入っているので、先週から日本に一時帰国している。
ラグビーのワールドカップで日本代表チームが優勝候補の南アフリカに勝利して世界中をあっと言わせスコットランド戦には敗れたもののサモアに快勝して日本中ラグビーで盛り上がっている。 いつの間に日本のラグビーはこんなに強くなったのかとびっくりしたが、外国出身の選手が10人もはいっている。ラグビーでは日本に3年以上居住していれば日本の国籍を取得していなくても日本代表チームの選手になれる。日本代表チームが強くなったのはこの外国出身の選手の力によるところ大である。外国人の助っ人の力でナショナルチームを強化することには賛否が分かれているようであるが、私は別に悪いことではないと思う。スポーツの世界に限らず能力を持った外国人を日本に呼び寄せ日本で活躍してもらったらいい。アメリカは世界中から人材を引き寄せることで繁栄している。 少子高齢化で先細りが心配される日本。もっと真剣に外国人に来てもらうことを考えたほうがいい。外国人観光客もまた大事にするのがいい。 国慶節の間、中国人観光客が日本に押し寄せ日用品を爆買しているようであるが、景気浮揚に貢献することだし、多少のマナーの悪さは多めに見てやって。