徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

知恵

2020-10-08 08:05:03 | Weblog

 流石に花の時期は終わった。草花の賑わいに代わって、木々の紅葉が始まった。春からプロフィール写真に使った草花でも、実を付けているものもあるだろう。昨日は黒五味子を載せたが、今日は誰にも馴染みの深いアケビだ

 畑仕事に飽きてアケビを探して、何枚か撮った。種さえなければ立派な果実だが、大きめな種が無ければアケビではない。口に入れ甘い汁を吸い、種を残そうとするのだが、すべてを吹き出すことは難しい。

 石アケビが道脇の雑木に絡まっていた。花を撮ったツルとは別な場所だ。子供の頃は、どこにアケビがなるか、自分だけしか知らない場所が誰にもあった。大切な藪には一人で行くことに決めていた。それは子供たちの知恵だ。

 場所を教えれば、必ず翌年には先を越される。山の実は採ったもの勝ちがルールだった。今、アケビなど振り向きもされない。結局、熟して種を落とし雪を迎えるのだろう。それも悪いことでは無い。そこから新しい芽が吹き出す。

 朝から大分強く降っている。今週の作業予定が狂いそうだ。