徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

女王

2020-05-13 13:50:38 | Weblog

 山野草の女王とも呼ばれるシラネアオイが、我が家でも咲き出した。家内が定年退職後、3年ほどお世話になった長野原町の愛好家から貰ったシラネアオイだ。陽当たりが良いと葉が焼けるので、半日陰に植えろ、と教わってきた。

 実生から育てたものらしいので、慎重に場所を選んで、家の北側に決めた。アララギとシャクナゲの下で、夏の陽はほぼ遮断される。何年かしたら植え替えた方が良い、と言われてきたようだが、その約束は果たせていない。

 家内は時期になると、枯れ葉をのぞき込んで、今年も芽が出てきたと喜んでいる。昨年は芽の出るのが遅く、諦めかけたら一気に噴き出してきた。当初に比べると、鮮やかさが失われつつあるので、今年は肥料をまいてみよう。

 昨年までは、気持ちにゆとりが無かったせいか、シラネアオイを見るのも上の空だったが、今年は新鮮に思える。加えて、こんな世情で気持ちが外に向かず、籠っているからかも知れない。

 そこに追いうちをかけるような知らせ。一瞬天を仰ぐ。