徒然にふる里を語る

 一市井の徒として、生まれ育った「ふる里」嬬恋村への思いをつづります。

決断

2020-05-04 14:41:52 | Weblog

 ネギ苗を植えたので、もっと降って欲しかったのだが、期待外れだった。昨日、ポリタンクで水を運んで潅水したので、活着はするだろう。私の場合はそれで済むが、キャベツの作付けはどうだろうか。これだけ乾燥すると、散水が必要な畑も出てくるだろう。

 近頃は全く顔を出さなくなったが、造成地はどうだろう。土を大きく動かすと排水不良をおこし、そんな畑ほど干ばつにも弱い。事業主体も農家も改良に苦労したが、今はどんな状況だろう。それでも嬬恋の造成地が荒れないのは、農家の営農努力に助けられた、と改めて思う。

 2度の国営農地造成事業に携われたことは、私にとっては小さな誇りだ。最初は仮の職場と思っていたが、結局、生涯の仕事となった。キャベツ産地の発展途上で、農家に強い生産意欲があった。「道路より畑を先に」というような気合に煽られて三十数年が過ぎた。

 在職当時は、キャベツの価格が低迷すると畑の造りすぎ、村の財政が悪化すると事業の負担金のせい、と言われたが、今は誰もそう言わない。事業を決断したリーダーたちの偉大さを改めて感じる日。

  写真は庭の梅花いちげです。