朝日新聞7月22日のおくやみ欄

「ノストラダムスの大予言」の著者、五島勉さんが死去
五島勉さん(ごとう・べん=作家、本名後藤力〈ごとう・つとむ〉)が6月16日、
誤嚥性肺炎で死去した。90歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
1973年に刊行した「ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、
人類滅亡の日」は、16世紀のフランスの医師・占星術師、ノストラダムスの
予言集を解釈したもので、ベストセラーになった。

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日
「1999年7月、空から降ってくる恐怖の大王によって、世界は滅亡する!」
地球と人類の未来を恐るべき正確さで予見した16世紀フランスの怪人
ノストラダムス。その中でも究極の滅亡大予言をテーマにした本書は、
1973(昭和48)年に刊行されるやたちまち話題を独占、空前の大ミリオン
セラーとなった。40年の時を経て、今あらたに著者・五島勉の「まえがき」
「あとがき」(特別書下ろし)が加えられ、ここに電子版として復刊!21世紀
に生きる人類にとって、さらなる戦慄の事実が明らかに!

YAHOOニュースから
光文社が五島さんを取材したのは、10年前の2010年4月。
「ベストセラー作家のその後を追う」という特集記事のためだった。
当時「取材はすべて断っている」とのことだったが、「ゆかりのある
光文社だし、久しぶりに行ってみようか」とのことでインタビューが
実現した。
――その『ノストラダムス』が大ベストセラーに。どんな反響でしたか?
「すごかったですね。本は売れましたが、そのぶんバッシングもすごかった
ですよ。仕事ができないほどでした。こうまで言われて、やはり私の書い
たことは間違いだったんじゃないか、ノストラダムスの予言は間違い
なんじゃないか、そういう猜疑心も生まれて、ずいぶんと悩んだものです。
しかし、いくら調べ直しても、やはりノストラダムスが嘘をついたとは
思えなかったんです」
――しかし、社会不安を煽ることにはなってしまった。
「その点については、申し訳ない気持ちは大いにあります。ただし、私が
あの本で一番書きたかったこと、それは最終章の『残された望み』という
部分です。これは警告なんですね。ノストラダムスの予言とは、聖書に
書かれている預言を具体的に書いたものです。こういった大きなこと
が起きるから気をつけなさいと。
だから私は最終章で警告し、備えさえできていれば大丈夫だと、
しっかり書いているんです。
しかしマスコミはその部分は取り上げてくれない。1999年7月に
人類が滅亡すると、そこしか言わないんですね。私としては、とにかく
人類が助かってほしい、みんな穏やかに暮らしていければいいと、
そう思って書いたのです」
――1999年7月、実際には何も起きなかったわけですが。
「そうですね。しかし2001年9月11日には、同時多発テロという大事件が
起き、世界は大きく変わってしまった。ノストラダムスが予言を書いたのは
1555年ですから、これは誤差の範囲と考えていいのではないかと思い
ます。実際にあの9・11のことをもとにノストラダムスの予言を見返して
いくと、辻褄の合う部分が多く出てきます。
――五島さんは『ノストラダムス』以降も次々と著作を出していますね。
「最近は弥勒の研究をしています。人間には予知能力があるんです。
ノストラダムスだけではなくて。私にも、あなたにもありますよ。その
能力は発現していないだけで、脳の研究が進めばもっと明らかになる
のではないかと思います。私もね、人生は残り少ないですから、できる
ことは今のうちに、と思っているんですよ」
――下世話な話ですが、印税はかなりの額になったんじゃないですか?
「『ノストラダムス』はシリーズ合わせて600万部売れたそうですから。
とはいっても、私に実感はないんですよ。印税といっても新書ですから、
大したものではないです。なんとか都内に戸建ての家を建てられた
くらいです(笑)。
今は大きな事件が次々と起きる大変な時代です。しかしそんなとき
でも人類に希望はある。常にそういう思いでやってきましたし、これから
も書いていくつもりです」
五島氏は当時80歳。最初は自宅でのインタビューを提案したが、
わざわざ練馬の自宅から電車で来社した。かつて「サソリの勉」の
異名を取った大先輩記者からは「週刊誌も今は大変でしょう。
頑張ってください」と励ましの言葉をいただいた。もの柔らかな話し
ぶりと、穏やかな表情が印象的だった。

「ノストラダムスの大予言」の著者、五島勉さんが死去
五島勉さん(ごとう・べん=作家、本名後藤力〈ごとう・つとむ〉)が6月16日、
誤嚥性肺炎で死去した。90歳だった。葬儀は近親者で営んだ。
1973年に刊行した「ノストラダムスの大予言―迫りくる1999年7の月、
人類滅亡の日」は、16世紀のフランスの医師・占星術師、ノストラダムスの
予言集を解釈したもので、ベストセラーになった。

ノストラダムスの大予言 迫りくる1999年7の月人類滅亡の日
「1999年7月、空から降ってくる恐怖の大王によって、世界は滅亡する!」
地球と人類の未来を恐るべき正確さで予見した16世紀フランスの怪人
ノストラダムス。その中でも究極の滅亡大予言をテーマにした本書は、
1973(昭和48)年に刊行されるやたちまち話題を独占、空前の大ミリオン
セラーとなった。40年の時を経て、今あらたに著者・五島勉の「まえがき」
「あとがき」(特別書下ろし)が加えられ、ここに電子版として復刊!21世紀
に生きる人類にとって、さらなる戦慄の事実が明らかに!

YAHOOニュースから
光文社が五島さんを取材したのは、10年前の2010年4月。
「ベストセラー作家のその後を追う」という特集記事のためだった。
当時「取材はすべて断っている」とのことだったが、「ゆかりのある
光文社だし、久しぶりに行ってみようか」とのことでインタビューが
実現した。
――その『ノストラダムス』が大ベストセラーに。どんな反響でしたか?
「すごかったですね。本は売れましたが、そのぶんバッシングもすごかった
ですよ。仕事ができないほどでした。こうまで言われて、やはり私の書い
たことは間違いだったんじゃないか、ノストラダムスの予言は間違い
なんじゃないか、そういう猜疑心も生まれて、ずいぶんと悩んだものです。
しかし、いくら調べ直しても、やはりノストラダムスが嘘をついたとは
思えなかったんです」
――しかし、社会不安を煽ることにはなってしまった。
「その点については、申し訳ない気持ちは大いにあります。ただし、私が
あの本で一番書きたかったこと、それは最終章の『残された望み』という
部分です。これは警告なんですね。ノストラダムスの予言とは、聖書に
書かれている預言を具体的に書いたものです。こういった大きなこと
が起きるから気をつけなさいと。
だから私は最終章で警告し、備えさえできていれば大丈夫だと、
しっかり書いているんです。
しかしマスコミはその部分は取り上げてくれない。1999年7月に
人類が滅亡すると、そこしか言わないんですね。私としては、とにかく
人類が助かってほしい、みんな穏やかに暮らしていければいいと、
そう思って書いたのです」
――1999年7月、実際には何も起きなかったわけですが。
「そうですね。しかし2001年9月11日には、同時多発テロという大事件が
起き、世界は大きく変わってしまった。ノストラダムスが予言を書いたのは
1555年ですから、これは誤差の範囲と考えていいのではないかと思い
ます。実際にあの9・11のことをもとにノストラダムスの予言を見返して
いくと、辻褄の合う部分が多く出てきます。
――五島さんは『ノストラダムス』以降も次々と著作を出していますね。
「最近は弥勒の研究をしています。人間には予知能力があるんです。
ノストラダムスだけではなくて。私にも、あなたにもありますよ。その
能力は発現していないだけで、脳の研究が進めばもっと明らかになる
のではないかと思います。私もね、人生は残り少ないですから、できる
ことは今のうちに、と思っているんですよ」
――下世話な話ですが、印税はかなりの額になったんじゃないですか?
「『ノストラダムス』はシリーズ合わせて600万部売れたそうですから。
とはいっても、私に実感はないんですよ。印税といっても新書ですから、
大したものではないです。なんとか都内に戸建ての家を建てられた
くらいです(笑)。
今は大きな事件が次々と起きる大変な時代です。しかしそんなとき
でも人類に希望はある。常にそういう思いでやってきましたし、これから
も書いていくつもりです」
五島氏は当時80歳。最初は自宅でのインタビューを提案したが、
わざわざ練馬の自宅から電車で来社した。かつて「サソリの勉」の
異名を取った大先輩記者からは「週刊誌も今は大変でしょう。
頑張ってください」と励ましの言葉をいただいた。もの柔らかな話し
ぶりと、穏やかな表情が印象的だった。
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