日本スペースガード協会の理事会が日本科学未来館でありました。
明日(5月15日)から19日まで第5回プラネタリー・ディフェンス・コンフェレンスが
未来館で開催されます。
理事会終了後、会場設営準備のお手伝いをしてきました。
コール・フォー・ペーパー
美星スペースガードセンターの概要
プログラム
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PDC概要
2017年05月15日から19日まで、東京で開催される第五回 PDC は、宇宙航空研究開発機構が
ホストとして執り行います。
2年に一度開催されるこの国際会議は、世界中の専門家が、小惑星や彗星による地球衝突の
脅威に関して議論するため一堂に会するものです。
プラネタリー・ディフェンスに焦点を置いた会議としてアジアで開催されるのは、これが初めてです。
前回の2015年はイタリア・フラスカティで04月13日から17日までの五日間で開催されました。
この会合は、IAA が主催者となる以前のカルフォルニア州アナハイム(2004年)と
ワシントンDC(2007年)の二回の開催に加えて、IAA 主催としてスペイン・グラナダ(2009年)、
ルーマニア・ブカレスト(2011年)、アリゾナ州フラッグスタッフ(2013年)と継続開催された
第六回目のものでした。
フラスカティには、21ケ国から16名の報道関係者を含む245名の参加があり、81件の口頭発表、
25件のポスター発表のショートプレゼンターション、そして約80件のポスター発表が行われました。
会議自体はおおむね以前と同様であり、発表会場は一箇所、つまり、参加者はすべてのセッションに
参加することができるものでした。
これは、この会議の大きな特徴であり、参加者にとって、小惑星についての既知情報、衝突回避法、
衝突の影響など、天体の地球衝突問題に関する多岐にわたる情報に触れる良い機会となっています。
(2015年の会議の結果は、” IAA PDC Home ” を参照)
天体衝突の脅威を想定して行った演習(エクソサイズ)によって、現実の脅威と直面した際により
大きな不信感や誤解が生じることが懸念されました。
このような誤解は、天体衝突を回避する対策を検討したり実行したりするときに悪影響を与える可能性が
あります。このような懸念から、次の二点が重要になります。
1) 地球接近天体(NEO)に関する情報を、一般の人や施政者へ継続的にまたより強化して発信していくこと。
2) 脅威に関する情報やその進行度を開示するための方法やガイドラインを策定すること。
そして、小惑星による脅威への人々の理解や反応を定期的に確認していくことも考慮すべきなのです。
以上、IAA ” プレスリリース ” から。
仮想小惑星「2017 PDC」の地球衝突シナリオ
2017年の東京での PDC では、架空の小惑星「2017 PDC」というものが地球に衝突するという
シナリオに基づいた議論を行います。具体的なシナリオは
” The 2017 PDC Hypothetical Asteroid Impact Scenario ”
に示されています。
仮にここに示されているような天体衝突がある場合に、どのように対応するのかを、PDC で議論します。
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管理人は、この会議に参加出来ないので、20日(土)に行われるイベントが
ネット配信によるライブ中継を聴講の予定でした。
20日の午後、しばたの郷土館にて、管理人の主催事業があるので聴講は
できません。
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Planetary Defense Conference related event
プラネタリー・ディフェンス・コンフェレンス関連企画
地球を守れ! 天体の地球衝突にどう対応するか
Defend the Earth! How to cope with the threat of asteroid collision
日時:2017年5月20日(土)13:30〜16:30
Saturday, May 20, 2017, 13:30-16:30
場所:日本科学未来館、7階 イノベーションホール
http://happyadvice.info/01/archives/2017/
Miraikan, Innovation Hall
主催:日本スペースガード協会
Japan Spaceguard Association
協力:プラネタリー・ディフェンス・コンフェレンス、アステロイド・デイ、
米国惑星協会、日本惑星協会
Planetary Defense Conference, Asteroid Day, The Planetary Society,
The Planetary Society of Japan
参加:入場無料。事前申し込み不要。当日、会場までお越しください。
定員150人(先着順)。
なお、当日はネット配信によるライブ中継を行います。
https://www.youtube.com/watch?v=9VTjTsd_iKM
○プログラム:
13:00 会場(open)
13:30 開会 (start)
13:30 オープニング:プラネタリー・ディフェンスのやさしいお話
Opening : Easy introduction of planetary defense
吉川真(JAXA 宇宙航空研究開発機構)
Makoto Yoshikawa (JAXA Japan Aerospace Exploration Agency)
14:00 太陽系小天体の謎 ー予想通りにならないから面白いー
Mistery of Small Solar System Bodies
渡部潤一(NAOJ 国立天文台)
Jun-ichi Watanabe (NAOJ National Astronomical Observatory of Japan)
14:30 小惑星から地球を守る※1
Defending the Earth from Asteroids
ブルース・ベッツ(米国惑星協会)
Bruce Betts (The Planetary Society)
15:00 休憩
15:10 小惑星を発見しよう!
Try to find asteroids!
浅見敦夫(日本スペースガード協会)
Atsuo Asami (Japan Spaceguard Association)
15:50 アステロイド・デイ − 発想から世界的な動きへ ※2
Asteroid Day - From idea to Global movement
グリゴリ・リヒター(アステロイド・デイ 共同創設者)
Grigorij Richters (Co-founder Asteroid Day)
16:20 クロージング・トーク(渡部・吉川)
Closing Talk (Watanabe & Yoshikawa)
16:30 閉会 (end)
※1 英語でのトークですが、日本語訳が付きます。
※2 ネットワーク経由の英語のトークになります。日本語訳が付きます。
※プログラムの詳細はこちらへ。
http://planetary.jp/PDC/index.html
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