木曽路

木曽路はすべて、山の中にあるとは限りません。

おはよ。

二月最終日となりました昨日土曜日は、お勉強は嫌いながらも進路を決めた娘へのお祝いのつもりで、次男とともに、食事に出かけました。

前もって、「何でも良いから、二人で決めておきなさい」と伝えるお父さんに届いた返事は、毎度豊坂屋御用達の「Sイゼリアでいいよ」だったのよ。

父の手元不如意を気遣ったのか？、はたまた、あたしの孤独な老後の蓄えを無駄にせぬようにとの配慮か？１５歳と１７歳の兄妹の心底は、察するに余りあるものであります。(涙・・・）

「Sイゼリア」も良い。しかし・・・と、父は思ふ。

やがて恋もするであろう。

デートもするであろう。

その時、彼氏から食事に誘われ、「ネェ、何にする?」と聞かれたときに、毎度毎度「Sイゼリアでいいの」と答える娘がいかにも不憫。

そこでお父さんは、ここぞとばかりに店のレジから数枚のお札を失敬して、二人を「木曽路」へ連れて行ったのでした。

先付けから始まるコース料理に、舌鼓を打つ親子３人。

デザートを食べる頃には、みんなお腹一杯になりました。

キミたち、満足できたかな？

帰り際、お父さんは、「この次は、間違いなくSイゼリアだからね」とお財布を見ながら、心の中でつぶやくのでした。