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北朝鮮、石油なくとも石炭で冬が越せる

2017年11月30日 | Weblog

北朝鮮が、中国からの原油の輸入がさらに厳しくなれば、厳しい冬を越すのが困難だという風評がある。安倍総理が、国会でそのような観測発言をしている。これは、間違いである。暖房は、石炭系の燃料でまかなわれるから、庶民にいたるまで厳寒で脅かされる可能性はない。しかも、北朝鮮の石炭は不純物が少ない。非常に良質である。製鉄の原料として輸出可能であるが、経済制裁で輸出できないので、国内消費には余剰がある。実は、北朝鮮の石炭への需要は、日本側にある。原発が再稼働できないので、石炭火力に依存することになる。品質のよい北朝鮮の石炭は、環境対策にも比較優位である。経済制裁は、日本の、特に日本海側の経済圏にとり、制約条件を意味する。上海は、杭州湾に原油輸入と精製貴著があるので、北朝鮮⇒大連⇒上海をルートで、燃料用の石炭の輸入が遮断されても絶えられる。しかし、製鉄用となると、できれば北朝鮮産を使用したい。しかし、大幅な銑鉄の生産制限を行っているので、現状は上手く均衡している。

北朝鮮が強気でおれるのは、アメリカの大統領専権が絶対的に安定せず、場合によれば、財政破たんが経済不況に直結する危機を抱えているからである。北朝鮮が経済制裁で経済が冷凍され、凍結するという想像は禁物である。氷結に時期には、重い貨物は氷上を滑らせて、小さなエネルギーで運送できる。木材や山奥の鉱物資源は、氷結はロジスティクスに不利ばかりとはいえない。

 

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