トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

水面が明けばトンボもやってくる…

2021-09-22 | 水辺環境の保全
 泥水池1の除草、と言うより繁茂植物の抜去と言った方が正確だろう。春、初夏に続き3回目の抜去だ。しかし日照も気温も豊かなこの時期は繁茂のスピードがとても速く、一週遅らせれば見かけはガラッと変わってくる。今回もその結果、水面が見えないほどに繁茂させてしまったイネ科の植物、キシュウズズメノヒエだったかなんだか忘れはしたが良く分蘖するしランナーを長く伸ばす厄介な野草だ。

 四つ這い姿勢は腰に負担が大きいから四本鍬で摺動し根土を緩めて抜去する体勢が楽なのだが、これだと引っ掛かりだけなので抜け落ちてしまう機会が増える。結局は四つ這いになり泥中の根の広がりを確認し握りしめて抜去する事に戻ってしまう。毎年、繰り返しており、最後は手抜きしかない結論に至るのは重々承知なのであるけれど、吾輩は易きに流れたーい、のであった。つまりは横着したのでもあった。人生、そうそう達観など至る訳もない。

 何とか二日掛かりで抜去を終えた。水面が明いてくるたびに、全く姿の無かったトンボがやってくる。ほとんどはシオカラトンボとオオシオカラトンボなのだが、水面近くではクロイトトンボが結構飛翔している。オニヤンマも姿を見せたりするから、植生も大事だけれど水面を明ける事の大事さを改めて実感することになった。
 池の中の植物体は抜去し集積したものである。この後、鍬を打ち込み引きずって陸に上げる。泥付きなので流出部の埋め立て補修に回す。泥と植物体が半々程度なのだが長期的には土の埋め立てをしたように嵩高になってくれる。この方法を採用してからは「泥浚い」をしなくてもよくなったのだが、まあ、一長一短というところである。

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