トンボ池でコナギの除草をしている目前で、クロスジギンヤンマが産卵を開始した。動けば水が揺れて飛び立ってしまうから、ケータイの望遠側いっぱいで撮った。
距離にして150㎝程度なので写真より肉眼の方が鮮明だった。翅は透明度が落ち、縁は傷んでいる。産卵する様子も、どことなく疲れ切っている風情を見せる。
産卵が終わるまで除草は待つつもりで見ていたら、三か所ほどに産卵した。それで飛び立つかと見えた瞬間に水面に落ちてしまった。羽ばたいたり休んだりしていて「掬い上げよう」と思った時に大きく羽ばたいて飛びたてた。
産卵のために一夏を生き、生も根も尽き果ててしまったようだ。もう夏も終わりである。