今年のタケノコは大凶作といってよいほど発生が少なかった。その上「県有地で誰でも獲っても良いからと言われた」と入山する人が格段に増したから、ここ何年かは親竹になるタケノコが便利な区域ほど姿を見ることが不可能になった。
親竹も古くなって更新しなくては持続的収穫など望めないし、衰退一方だから一角だけ囲って立て札を立てた。ようやく3メートルくらいまで伸びたが、まだ安心できない。これを蹴って折り倒す輩もいるのだ。
それでも写真の一角だけは久しぶりに長いタケノコを見ることが出来る。仲間内では「そこまでして保全と維持を図るのにカリカリするなら、皆伐して木を植える方向が精神衛生に良い」とうなずきあうようになったのが今日この頃だ。