トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

オオカナダモの抜去

2024-07-28 | 水辺環境の保全

 毎日毎日僕らは鉄壁の猛暑に焙られ嫌になっちゃうよぅー。なんて歌っている場合ではなく上の池のオオカナダモの駆除に邁進せねばならない時期になった。この暑さで弱るどころかますます緑を増して水中では金床雲のように周囲に伸びているのが現状である。思い起こさずとも2回目の抜去を行ったのが7月3日で、この時は足浴バケツ1杯だったのが23日後には足浴バケツ1,5杯分にもなった。これだけ抜き取るともううんざりする。

 作業を開始した段階で33℃で最高気温は36℃超えとなったこの日、コシアキトンボの産卵を初見して来季の発生が確実になっただろう、と思うとオオカナダモの駆除のためにこの池を干上がらせて駆除する方法は採れなくなった。他の水域にも産卵している可能性は限りなく低いからだ。結局は真竹の杖を頼りに胴長を装着し、回収用の足浴バケツを腰に紐付けして池に入った。容器を水面に浮かばせておくだけだと波のまにまに離れてしまって足浴バケツと言えど拘束はせねばならん。

 泥の層は膝下あたりまでと深くなり反対に水深は30cm程度になってしまった。これでは魚類の生息に難があるけれど浚渫は絶望的で細々とジョレンで続けるしかないのだ。さて泥中の脚だが沈むだけ沈んでも靴底に当たる部分が固い訳ではなく指先での支えも効かないし抜き取り段になると杖にすがらなければ脚を抜けないのだった。こんな手太楽をつっつもっつ繰り返し続けてようやく視認できる範囲の抜去は終了したのだった。

 胴長を装着したついでにアシの生育範囲の制限も行い植生面積を減らす。トンボの羽化台となり魚類の棲み処となりクロコノマチョウの食草となるアシではあるが狭い水域ではそうそう伸び伸び育っても困るのだ。周囲と折り合いを付けれない植物はどうしても間引きや駆除の対象になる。もともと生息していなかった跋扈蹂躙著しい威之志士様も駆除対象で根絶して欲しいのだが、どこも同じく駆除は低迷撤退の方向の様で将来的には池の中もフイールドも悶絶対象になって終わりだ。


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