「いつまで続く泥濘ぞ!」とばかりに、連日、水泥地の設えの明け暮れ。自画自参?だから「もう嫌!」と言える相手はいないのだ。
「少しは気分も変えないと」と思い、早めに帰宅できたのを幸い、スイーツを作った。それを茶菓子に、濃い新茶で三時のおやつ、というもくろみ。
出来上がったのはグミとクワの実のゼリーである。食べ比べてみて「ウフフッ」とも「ウーン」とも、なんとも言いようがない「スイーツ」だった。
砂糖を入れれば甘く、口当たりも誤魔化されただろうが、素材とゼラチンだけのスイーツなのだ。屈折糖度計で、グミは11度、クワの実は13度だったから、どちらも甘さが際立っているわけではない。まあ、クワの実ゼリーは100%ジュースだった分、食べやすかったが、問題はグミゼリーの方だ。
グミはあらかじめ軽く揉んで種子を外し果肉を味わえるようにした、これはこれで間違っていない触感だったが、糖度11%では酸っぱさや渋さが前面に出て「美味しい」感覚がなかった。こんなことをして学ぶのは「旬のフルーツは生の果実で頂く」これが一番美味しい、という事に尽きる。その度に学んで、そして忘れる人生だ。