トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

庭池でのタナゴ自然繁殖は如何に…2

2024-04-18 | 小父のお隣さん

 タナゴのメスに産卵管は見えていないもののオスは既に婚姻色を呈しているから産卵環境を整えなくてはならない。先日はウオータークリーナーを外し曝気ストーンの接続はバルブ介在無しの二口に変更してこれはこれで十分な反映があったのだった。ただ池の水は雨水と水道水だけなのでフイールドの水域から種水を4リットルほど運んで投入したのである。ただ、まだ水温が低いので藻類の繁殖状態が不明だし曝気だけで維持した事も無かったのでその点は心配でもある。

 暮から産卵母貝生簀として軽石砂を用意しアク抜きと微生物の定着を兼ね池に沈めておいた。この日、避暑兼養生兼越冬の野池の生簀を上げて生存確認をしたのだが過去に類を見ない生存率だった。半数が失われている。考えられる理由は昨秋の集中豪雨による泥土の堆積に落ち葉が積み重なり、恐らくは呼吸困難になったためではないかと判断した。泥土より落ち葉の堆積が厄介だとすると次回からは網で囲い落ち葉が入らない工夫が必要だ。時間的には対応できる処置でもある。

 産卵用母貝は半減してしまったが庭の池の環境がウオータークリーナーを使わない設定になった事で餌となる物質がフイルターで濾し取られるリスクは減ったのだ。これで食べ物が豊富にあれば溶存酸素量も多くなったはずなので個体数は少なくとも母貝としてスタミナは増えて役割は果たし易くなったと考える。野池から引き上げた産卵母貝は一旦は藻場の横に設置した軽石砂層の生簀に落としたのだが潜り込む母貝の動きを見ていて考えを撤回し、昨年までの魚溜まりの底層砂に放した。その理由は浮遊する貝の餌となる藻や人工餌にしてもおっつけ沈下するからで魚溜まりの底層砂より高い位置にあって尚且つ外枠で囲まれた生簀では食料の流入率が落ちると考えての結果である。まあ、暮れ以来、準備してきた生簀は無駄になったけれど越冬用生簀に変更は可能だ。

 もう一つはエアーストーンでの曝気でも池内の対流は発生するけれど360度全周囲に及ぶ。これでは池全体の大きな水流にはなり難く母貝への食料供給流も弱くなるだろうと考慮しての設えである。曝気は変らないけれど曝気を利用して大きな対流を発生させるには水流をまとめなければならない。そこで写真のようなエアーリフターを試作した。基部は重さが必要なので魚類の隠れ場所にしていたレンガの筒と塩ビ管を合わせて構成してみる。水の排出口は塩ビ管に開口するつもりだったけれどエルボを使うのが簡便だから使ってみたところうまくいって排出された水流は池の長辺をしっかりと流れて届いている。これで循環流の設定はOKである。

 ➡  ➡  曝気、もうひとつもリフター方式に変更予定

 稚魚が発生した場合、共食いされる前に隠れる場所が必要で、その場所はマツモを使った藻場を設定した。金魚藻で作りたかったのだがカワニナの食害甚だしく育たなくてマツモに切り替えたのだった。しかし、マツモの繁殖力は旺盛で折々に取り除かないと一夏で池が埋まる。とは言え毎日の事では無しで、とにもかくにも稚魚の発生はあるかどうかは早くても盛夏にならないと成果は判らん。ただただ待つのみ。池に母貝を投入した事でこれからの管理はタナゴより母貝にシフトする。給餌の手間は母貝が優先である。まずは姥捨て山の渓流から珪藻を採取して池に入れた。増殖は難しいと言われるが余った浮揚水槽を活用し珪藻の培養にも挑戦するのだ。孤爺も一難去ってまた一難、追われるゴキブリのような日々になった・・・。


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