トロルお爺の”Satoyaman”林住記

生物生産緑地にて里山栗栄太が記す尻まくりワールド戯作帳

排砂バルブの操作でなんとか

2021-07-08 | 水辺環境の保全
 「なんでかぁ!」と言われても「なんとかぁ!」と言うしかあるまい。「山のこだまの嬉しさよ」チャンチャン。さて前日、隣り沢の水源地の復旧作業を行い、取水升へ流入するように流路を整えたのだった。送水管口まで砂泥が達してはいなかったから「取水水量が復活すれば送水量も元通りになるかも・・・」のいつも通りの淡い期待はいつも通り打ち砕かれて「さーて如何する⁉」となった。選択肢は二つで「エンジンポンプで強制圧送」か「排砂バルブの操作で排泥」しかない。

 結局は最高気温33℃の真夏日と高湿度に負け易きに流れたのだった。汗と小生は簡単に流れるが、もともと流動性に勝る水は低きには流れても易きには流れないのだ。それでも隣り沢の排砂バルブ、これは高度最低部にあるから多用しているバルブなのだが開放しに行った。バルブを開放すれば濁った泥水がほとばしり出てくる。澄むまで待っても小一時間を要するから、この間を泥水池2の草抜きに当てた。
 ほぼ90分後に再度到着し排水を見れば澄んでいる。おまけに水量も増えた感じがするからバルブ操作での排砂は上手くいったのだと推測し開放したバルブを閉鎖して通常流路に戻した。

 しかしながらここまでは下り管路の排砂だけで、残りは尾根末端を越えフイールドにある管末、吐水口まで緩やかに上昇している管路が残る。尾根越えの管路の途中にも排砂バルブが4か所あるもののブッシュの中なので最近は使わない。この部分の排砂はフイールド入口の上昇に転ずる管路に有る排砂バルブの操作だけで済ますのだが今回は未操作で、どれくらい送水量が復活したかを確認してから操作する。今は梅雨時なので全くの断水でなければバタバタしなくても良いのだった。どちらにせよ、ほぼ一晩を要して結果が現れるのが通例なので、確認は翌日以降に回した。

 この時も近くにカジカガエルの姿を認め、撮影だけしようと捕獲を試みたが素早いのなんの、小生までがお手付きカエル跳びをしたのに流れに跳び込まれ見失った。フイールドに生息する他の種8種に比べれば半端ではない身のこなし方スプリンターである。

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