是非、徹底議論したい話題です。
教育というのは、長期間に渡るのでボディーブローのようにきいてきます。
何かの問題に気付いた時に、後戻りしようとしても何倍ものパワーが必要で、取り返しのつかないケースも出てきます。
政府の教育再生会議の野依良治座長(ノーベル化学賞受賞者)が8日に開かれた「規範意識・家族・地域教育再生分科会」(第2分科会)で、「塾の禁止」を繰り返し主張していることが、同会議のホームページに掲載された議事要旨でわかった。しかし、再生会議が21日にまとめた第1次報告の原案には「塾の禁止」は盛り込まれていない。
議事要旨によると、野依氏は「塾はできない子が行くためには必要だが、普通以上の子供は塾禁止にすべきだ。公教育を再生させる代わりに塾禁止とする」と再三にわたって強調。「昔できたことがなぜ今できないのか。我々は塾に行かずにやってきた。塾の商業政策に乗っているのではないか」と訴えた。
JR東海会長の葛西敬之氏は「日本の数学のレベルは学校ではなくて、塾によって維持されている、という面もある」と反論したものの、事務局側は「公教育が再生されれば、自然と塾は競争力を失っていく。結果的になくなる」と同調、国際教養大学長の中嶋嶺雄氏も「野依座長のおっしゃったように塾禁止ぐらいの大きな提言をやらないと」と野依氏に賛同するなどひとしきりの盛り上がりを見せた。
私も決して「塾」が悪いとは思っていません。ただ現在の塾は、学校教育が不十分なために必須条件に近い存在となってしまっていることに大いに問題を感じます。
教育についてのコメントを求められた時に私がいつも言うことは、まず、「おはよう、こんにちは、ありがとう、すいません程度のことを普通に言えるように」教える、そして集団でのコミュニケーションを取りながら、しっかり身体も動かすこと。
勉強は、社会に出た時に必要な最低限の基礎をみっちり学び、専門分野は色んな世界があることを数多く知ること。その先は、其々が興味を持った専門分野を深く学べる道が用意されていること。
これくらいの教育は、再構築すれば義務教育の範疇で十分やっていけると思うのです。