Pieceは
jigsawの最後の一ピースのように
見事に出来上がるpuzzleなど
ひとの一生にはない
誰も彼も
複雑怪奇の己の物語の途中に息づく
完全な結末などは
決して起こらない
僕らは不完全を
ほんの僅かずつ埋めながら
inichiの完結に向かうのだ
哀楽のpieceは
幾千幾万も辺りに散らばって
夫々が描く図柄に備える
けれど
そのシステムを知らない数多は
知りようのない数多は
ただの偶然を繋ぎ合わせて
凡庸の雑記を書き散らすだけだ
僕は非凡ではないけれど
確かに
一つの方策を講じて
未明の未秩序の未定の
自がinochiを
一編の物語に編んでゆく
ピースは無限
選び取って
相応しい絵柄を描きだすのは
各々のイノチの色合いに因る
僕は平凡から非凡を
無色から多彩を
沈黙から饒舌を
日々の糧として
広大無辺の無明へ歩くのだ