先日
受講生が作成した製版原稿データーに
幾つかの問題点がありました。
それは
図版の濃度について。
濃度はインクの色で調節する方法
と
原稿作成の時点で調節する方法があります。
そこに加えて
濃度とは関係ありませんが
アミがけをする時のドットの大きさも検討しなければなりません。
初めて体験する人には
深く解説せずに
決まった数値で機械的に原稿作りをしてもらいます。
しかし
なりゆきに任せるのではなく
完成予想図に沿った準備をするのは
一筋縄ではいきません。
原稿作りは
奥が深く、仕上がりの印象に影響する大切な作業です。
作業をお手伝いする私は
どう説明すべきか悩んでしまいました。
日々、研究ですね・・・。
*
さて、講座3日目は刷り作業についての研究です。
刷り版が完成しても
どの色で、どのような順番で刷るのか
その選択次第では幾通りの表現も可能です。
良いお手本となるのは、アンディ・ウォーホル。
彼の作品集を参考にしながら
様々な刷り方を実験しました。
表現内容に適する刷り方を目指して
これからも刷り実験が続きます。
日々、研究です。
*
記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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