ピンホールカメラを作り、撮影をおこない
写真の原理を学びました。
受講生の撮影風景です。
下からのアングルで花を撮影。
花が風にそよぐ様子を捉えた写真ができたはずです。
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受講生が実習を進める中
講座進行役の私は
この機会に実験しておきたい事がありました。
それは
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いつも講義で紹介するピンホール写真集群です。
上にある本は
知人のヨシこと比嘉良治さんの写真集「虹の暗箱」。
この写真集に掲載されている作品に沿った実験をおこないました。
その実験とは
ピンホールカメラでの多重露光。
しかも
同じ場所、同じ構図で
カメラを上下もしくは左右に回転させ
2回の露光によって生み出す画像制作です。
制作方法は簡単ですが
果たしてヨシのように魅力ある画面が作り出せるのか
一度、実験してみたかったのです。
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実験1作目
撮影場所は徳永写真美術研究所の前。
電線と空がうまく画面に配置でき
「ナカナカではないか?!」と思う結果が出ました。
まさに“ビギナーズラック”。
2作目、3作目は空がたくさん入りすぎ
いまひとつの出来でした。
最後の実験とした4作目がコチラ
↓
ネガ状態のため分かり辛いですが
空に浮かぶマンションです。
シュールな画面に満足しました。
この制作方法は
偶然に任せる作業ように思えますが
撮影前にイメージを膨らませ
入念にシュミレートすると完成図が見えてきます。
通常の写真撮影とは異なる集中力が必要なこの手法
頭のトレーニングとして良いかも知れません。
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記:徳永好恵
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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。
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