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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

銀塩写真講座2 / 5日目 バライタ印画紙でのプリント:画像の調子を整える

2015年11月29日 | 銀塩写真講座


これまでの暗室実習にて
一通りの作業工程を習得したところで
次は





複数枚の画面の調子を整える事に意識を向け
プリント作業に取り組みました。



上の写真は水洗促進剤に浸けているところです。



薬品処理後の水洗は最低1時間必要。



印画紙が重ならないよう仕切られた
アーカイバルプリントウォッシャーに入れて
しっかり水洗します。



水洗後は自然乾燥。
後日、ドライマウントプレス機でプレス、スポッティング・・・という流れで
バライタ印画紙による写真作品を仕上げます。


<次回に続く>


記:徳永好恵


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大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。

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銀塩写真講座2 / 4日目 モノクロプリント:バライタ印画紙の特性を学ぶ

2015年11月15日 | 銀塩写真講座


この日より本格的に
暗室でのプリント作業に専念します。

年度前半はRCペーパーを用いてプリントしましたが
後半では作品として仕上げる意識で
バライタ印画紙でのプリントに取り組みます。



まずは
RCペーパーとバライタ印画紙の違い
そして
その処方の説明から・・・



その後、暗室に移動し
バライタ印画紙でのプリント体験。



現像処理を終えたプリントは
一時間ほど流水での水洗が必要です。

その時間を利用して
マルチグレードフィルターのチャート作りもおこないました。




記:徳永好恵

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銀塩写真講座2 / 3日目 モノクロフィルム現像を学ぶ

2015年11月01日 | 銀塩写真講座


この日はモノクロフィルム現像を学びました。

現像するフィルムは
前回に大型カメラで撮影した
4×5インチのシートフィルム

一眼レフカメラで撮影した
35ミリのロールフィルムの2種。



ロールフィルムをリールに巻く事は
ちょっとしたコツがあり、慣れも必要。
そのため
初心者にとっては難しい作業です。



しかし
その後の現像作業においては
シートとロール、形状は異なりますが
どちらのフィルムも同じ流れで現像作業を進めます。



現像液、停止液、定着液、水洗促進剤、水滴防止剤と
各液、指定の希釈率で作ります。
また、温度管理を厳密におこなう必要もあります。

ロールフィルムは現像タンクでの現像のため明室で。
シートフィルムは皿現像でおこなうため全暗室、真っ暗の中での作業です。

<現像中の様子は省略>

現像を終えたフィルムは
しっかり水洗、そして乾燥させて完成です。





次回からはプリント作業に取り組みます。


記:徳永好恵


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銀塩写真講座2 / 2日目 大型カメラ撮影実習

2015年10月18日 | 銀塩写真講座


徳永写真美術研究所には
8×10インチサイズと4×5インチサイズの大型カメラがあります。

この日は
4×5カメラでの撮影実習に取り組みました。



まずは
カットホルダーにフィルムを入れることから。
フィルム入れは真っ暗の環境で入れるため
慣れるまでは難しい作業です。
何度も練習して本番に備えました。



次は・・・
カメラの組み立て。
レンズボードや蛇腹など
本体に取り付けカメラを完成させます。
大型カメラはシンプルな構造ゆえ
カメラの仕組みを理解するには有意義な体験です。



操作方法を確認し・・・



写真に写る方の被写体は毛皮。
毛のディテールに意識を向けて
撮影をおこなわれていました。

次回は
この撮影のフィルム現像に取り組みます。


記:徳永好恵

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銀塩写真講座2 / 1日目 光と影で描くフォトグラム実習

2015年10月04日 | 銀塩写真講座


写真は
カメラで撮影した画像だけではない事を理解するため
暗室にて光と影を操り印画紙に描く実習に取り組みました。



“フォトグラム”と呼ばれるこの行為は
写真について考える際、欠く事の出来ない重要項目です。
関連書籍も多数あります。



印画紙は
光があたると黒くなる、あたらなければ白となる事を確認するため
まずは印画紙にモチーフの影を写し取ることから・・・



徐々にペンライトや光ファイバーを使い
光と影を自在に操りながら・・・



絵筆を動かすように描く体験をしていただきました。

写真とはphoto graph(光の図)である事を理解して
次回は大型カメラでの撮影実習に取り組みます。


記:徳永好恵


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銀塩写真講座1 / 5日目 ピンホール写真作品の制作報告

2015年07月12日 | 銀塩写真講座


講座名は銀塩写真講座でありますが
受講生の受講動機に沿い
ピンホール写真作品の制作に特化する形でも対応しました。

今回
その特化具合を紹介します。

作ったカメラはコチラ



中判フィルム用のピンホールカメラです。

レンズキャップは白玉マグネット。
程よい磁力でシャッターの開け閉めは確実&快適



精度の高い水準器も付けました。



写真撮影用のランプホルダーの部品を用いて
カメラを三脚に設置できる仕様です。

撮影をしながら随時、改良を加え
ここまで進化してきました。



カメラの進化と共に撮影方法・内容も
試し撮り段階は終わり、制作は軌道に乗りそうです。


記:徳永好恵

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銀塩写真講座1 / 4日目 ピンホール写真作品の制作確認

2015年06月28日 | 銀塩写真講座


この日も引き続き
ピンホールカメラ体験ではなく
作品として仕上げる事を目的に講座を進めました。



まずは
前回に作ったカメラを一部改良。

レンズキャップならぬホールキャップ(?)を作りました。

市販のマグネットを用いています。

それから





マイクロスコープで
ピンホールの孔のサイズを計測したところ
口径は0.15mm。



孔からフィルム面までの距離を
口径で割った数値が
カメラの絞り値となります。



カメラに使用した箱の厚みは40mm



40を0.15で割ると266.666・・・
故に
このカメラは絞り値は
F266.666・・・である事がわかりました。

絞り値がわかると撮影現場にて
露出計を用いて撮影時間を決めることができます。



また
目指す写真画面に
動的要素や時間の経過を含ませたい場合は
NDフィルターをはさみ
入射する光量を減らして
露光時間を伸ばすことで対処します。

この段階まで進むと
作品内容に合致した制作方法の確立が
重要となります。

あとは
制作者の心意気次第。

ぜひとも
1シリーズを完成させていただきたいと願います。


記:徳永好恵


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銀塩写真講座1 / 3日目 ピンホール写真作品の制作実験

2015年06月14日 | 銀塩写真講座


今回の記事のタイトルを
「ピンホール写真作品の制作実験」としているように
この日は体験としてではなく
作品として仕上げる事を目的に講座を進めました。



上の写真は
受講生の方が持参した
マイクロスコープです。
内部でLEDライトが光ります。



このスコープは80倍の倍率。
しかも
覗き口には定規がついていて
めもりは0.02mm刻み。
ピンホールカメラの孔を計測したり
形状を確認するには最適な道具です。



早速
マイクロスコープで孔のサイズを測り
自作カメラの絞り値を割り出しました。



そして
中判カメラのフィルムバックを取り付け
試し撮りをおこないました。



露出計が示す値に従い露光時間を決め
撮影を・・・



その後
間髪を入れずにフィルム現像。



撮影結果は






予想通りの現像具合。



試し撮りは無事完了。



これから
コンセプトに基づき
長期計画でピンホールカメラによる
撮影に励むとの事でした。


記:徳永好恵


<追記>
早々に徳永写真美術研究所にも
この道具を導入しました。
今後
ピンホール絡みの講座の際には
活躍してもらいます!


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銀塩写真講座1 / 2日目 ピンホールカメラ撮影・現像・プリント

2015年05月17日 | 銀塩写真講座


この日の講座では
紙箱で作ったピンホールカメラに印画紙を詰めて撮影
そして
暗室にて現像・プリント作業に取り組みました。



撮影においては
何種類かのカメラを用い
写り具合を確認しながら
カメラの特性を学びました。

例えば・・・
こちらの円筒状のカメラは
光が入る孔を2つ作りました。



ひとつは箱の蓋に孔をあけ
転がらないように靴でカメラを固定して撮影。
印画紙は箱の底部分に設置しています。



コチラは箱の側面に孔を開け
印画紙も側面に曲げて設置しています。

同じピンホールカメラでの撮影ですが
孔の位置によって
写真の仕上がりにどのような違いが生じるのか
その確認は重要な学習ポイントです。





コチラは
平たい直方体の箱を用いたピンホールカメラです。



作者によると
鹿の視線の先を視るイメージの写真を目指したいとの事で
鹿とカメラとの距離を変えて何枚か撮影されていました。



撮影した印画紙を暗室で現像すると
ネガ像が仕上がります。
そのネガ像を原稿に密着反転プリントをおこなう事で
ピンホール写真が完成します。

今回
暗室作業の記録撮影をしておらず
唐突に完成した写真をお見せする事となりますが
仕上がった写真はこのような感じです。



右端に
鹿の視線の先を写した写真が確認できますね。

受講生のリクエストにお応えして
次回も
ピンホール写真応用編の内容で進めます。


記:徳永好恵


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銀塩写真講座1 / 1日目 ピンホールカメラ作り

2015年05月03日 | 銀塩写真講座


今回は紙箱を用いピンホールカメラを作りました。



まずは
光を通す孔を開けることから。



ピンホールカメラにとって孔は
写真の仕上がりを左右する重要な部分です。
縫い針で開けたり
プッシュピンで凹みをつけヤスリで削り出したり・・・
幾つかの開け方を試みました。

その後
スライドプロジェクターを持ち出し
孔の状態とサイズを確認。



どのように孔を確認したかと言えば



透明の定規をプロジェクターにはさみ 
壁に投影した1mmのメモリが
どのくらいのサイズなのかを計り



次に
孔のプレートをはさんで大きさを計り
実寸を確認しました。
孔の大きさはカメラのF値を割り出す時に必要です。

この時、孔の大きさと共に
数枚の孔から最も真円に近い孔を選び
カメラに設置しました。



この日の作業はカメラを作るところまで。

講座後半は
デジタルカメラやフィルムカメラを用いた
ピンホールカメラを紹介しました。





写真は中判カメラのフィルムバックを用いたピンホールカメラです。

最後は
ピンホール写真作品や資料等を紹介して
この日の講座を終えました。



次回は箱の中に印画紙を入れて撮影
そして
暗室での現像作業に取り組みます。

記:徳永好恵


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