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徳永写真美術研究所 運営日誌

本運営日誌は徳永写真美術研究所にておこなわれる活動の記録集です。https://tokunaga-photo.com

写真講座2 / 9日目 バライタプリントの仕上げ作業 

2015年01月25日 | 銀塩写真講座


暗室作業中に除去できなかった
ホコリ等の跡がある写真を
目立たなくする作業に取り組みました。



この作業をスポッティングと呼びます。



SPOTONEというレタッチインクで
薄いグレーを塗り重ねて
周囲の濃度に合わせます。



この作業には極細筆を用い
全神経を手先に集中させて進めます。 

バライタプリントを仕上げる際
最後の関所となる工程です。



この日は
スポッティングを済ませるところまで。

次回はブックマットを作ります。

ちなみに
写真右上角の箱は
無酸性のダンボール箱です。

箱の名前はストレッジボックス。
写真を長期保存するために適した箱です。

記:徳永好恵


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徳永写真美術研究所
大阪・鶴橋にて、写真・写真表現・シルクスクリーンの研究活動をおこなっています。


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写真講座2 / 8日目 バライタ印画紙でのプリント 

2015年01月25日 | 銀塩写真講座


プリント作業の最終日。

一分、一秒を大切に暗室作業に励みました。

バライタ印画紙は薬液につける時間が長いため
気持ちは急いでも、手は急げません。

基本動作をまもり、丁寧に仕上げていきます。



バライタ印画紙でのプリントで注意すべき事は
乾燥後、少し濃度が濃くなる“ドライダウン”という現象を
見越してプリントを完成させる事。



プリントの仕上がりを確認中の様子。



エアコンを稼動させた空間で印画紙を乾燥させると
印画紙のカーリングが激しく
上の写真のようにクルクルに・・・!



カーリングした写真は
ドライマウントプレス機に挟み
フラットニングします。



この日に写真が仕上がらなかった方には
後日、自主的に
暗室作業を継続いただきました。

次回は
写真のセレクトとスポッティングに取り組みます。

記:徳永好恵


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写真講座2 / 7日目 デジタル写真データからのプリント2

2015年01月11日 | 銀塩写真講座




前回に作成したデジタルネガフィルム
バライタ印画紙にプリントする事と
引き続きネガフィルムの作成に取り組みました。



データ作成時には
白飛びや黒つぶれとならぬよう
フォトショップで微調整をおこない仕上げます。



その後、暗室にてプリント。



上の写真は
ネガデータを作る際の仕上がりイメージとの差が
どれほどあるのか確認中の様子です。

完成予想図通りに仕上げるには
印画紙の種類ごとの特性も考慮して
微調整を更におこなう必要があるなど
簡単には仕上がりません。

本講座では体験までとして終了しますが
この制作方法を必要とする方には
更なる研究に励んでいただければと思います。


記:徳永好恵


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写真講座2 / 6日目 デジタル写真データからのプリント1

2014年12月07日 | 銀塩写真講座


これまでの
バライタ印画紙でのプリント作業をお休みして
2回にわたり
デジタル写真データからのプリントに取り組みます。



まずは
デジタルカメラで撮影したデータから
どのように写真を仕上げるのかを解説しました。

この手法ではネガ作りが重要です。



通常、暗室でおこなう
プリント濃度、コントラスト、焼き込みや覆い焼き等の調整は
デジタルネガフィルムを作成する際に調整しておきます。

パソコン上での画像調整では微細な調整や修正も可能です。
この細かな作業をできる事が
デジタルネガフィルムを用いるメリットとも言えます。

画像調整をきちんとおこなうと
暗室作業では全てのプリントを
同じ露光設定で仕上げる事が出来るはずです。

今回、皆さんが作成したネガフィルムはコチラ



密着プリントで仕上げるため、ネガサイズ=プリントサイズとなります。

この日は
六切サイズの印画紙に適するサイズで
ネガフィルムを作成するところまでを済ませました。

次回はこのフィルムを用いて印画紙にプリントします。
予定通りの仕上がりとなるでしょうか。





講座後半は
各自のペースで撮影していたフィルムの
現像に取り組みました。



35ミリ、ブローニーフィルムと混在する現像作業でしたが
液量の計算を間違える事無く
手順も確かなものとなり
皆さん、無事に仕上がりました。



講座終了後も
残って作業を進める方もあり
充実した2部構成の一日でした。




記:徳永好恵

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写真講座2 / 5日目 バライタ印画紙でのプリントと自主実習 

2014年11月23日 | 銀塩写真講座


徳永写真美術研究所の施設は
研究所で開催する講座や
外部の学校で出会った皆さんに活用いただいています。
また
受講期間中も自主制作可能な体制です。



この日は講座開始前に
受講生二人がフィルム現像に励まれました。



朝の2時間と少しの時間に手際よく現像作業を終え
午後からの講座・バライタ印画紙でのプリント実習に着手。



終日の暗室実習となりましたが
集中力を切らさず制作に専念されていました。



実は・・・
上の写真の女性は神奈川県から大阪・鶴橋の
我が研究所に通学されています。

その熱心さに身が引き締まる講座運営者の私。




記:徳永好恵

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写真講座2 / 4日目 バライタ印画紙の特性を学ぶ

2014年11月09日 | 銀塩写真講座


今回から
バライタ印画紙でのプリントに取り組みます。



美術作品として仕上げる際には
バライタ印画紙を用いることが一般的です。

しかし
使用にあたっては
これまでのRCペーパーと言われる
レジンコートされた印画紙と比べ
薬品の処理時間が長くかかるところがタイヘン。
急がず、丁寧に作業をおこなう必要があります。






露光後のバライタ印画紙の処理は下の通り。

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現像液

停止液

定着液




仮水洗

水洗促進剤




バライタウォッシャーでの本水洗、1,2時間


乾燥

フラットニング

必要に応じてポッティングも!

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このように長い工程を経て仕上げます。

徳永写真美術研究所では
効率より質を
消費される写真ではなく
美術作品として残る制作をおこないます。



本講座では、しばらく
バライタ印画紙でのプリント実習が続きます。


記:徳永好恵

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写真講座2 / 3日目 モノクロ写真の色調変換

2014年10月26日 | 銀塩写真講座


暗室作業で仕上げるモノクロ写真は
白黒の色調ですが
髪を染めるように
脱色したり、色調を変換する事ができます。



セレニウムトナー等は
写真画面を保護する役割を持ちますが
講座では
色調の変換実験として取り組みました。

この日は
セピアトナーとブルートナーを準備。



白黒の色調をセピアやブルーに変えるだけでなく
両トナーの併用も試みました。



ブルーに変換した画面に
マスキングテープでマスク後
セピアトナーの工程に進むと・・・



両色が混在する画像が仕上がりました。



両色が混じり、にじんだ画像からは
ノスタルジックな・・・? 白昼夢のような・・・?
通常の世界にはない空気感が
あらわれた写真も幾つか仕上がりました。




記:徳永好恵

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写真講座2 / 2日目 4×5のシートフィルム現像実習 

2014年10月12日 | 銀塩写真講座


この日は
大型カメラで撮影したフィルムの現像処理に取り組みました。



受講生の皆さんは

35mmフィルムのモノクロ現像処理は既に学び済み。
フィルムサイズが変わっても処理工程は同じです。

異なるのは・・・



フィルムがシート状であるため使用機材が異なる事。
そして、処理時間も変わります。



今回は赤いセーフティーライトもなく
全暗室での作業ゆえ
あらかじめ、作業工程、処理時間、手の動き・・・など
しっかりと頭に入れてから作業に取り掛かりました。


<処理中の記録写真は全暗環境のため無し>




シートフィルム用の現像機材に戸惑いながらも



皆さん、大きなミスなく
無事に作業を終えることができました。




記:徳永好恵


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写真講座2 / 1日目 大型カメラによる撮影実習 

2014年09月28日 | 銀塩写真講座


大型カメラによる撮影実習に取り組みました。

徳永写真美術研究所には
8×10カメラと4×5カメラがありますが
今回は4×5カメラを使用。



大型カメラというと仰々しい感じがしますが
シンプルな構造のため
カメラの仕組みを理解しやすく
手順を間違わなければ難しくはありません。

しかし・・・



35mmや中判カメラと異なる点は
フィルムがロールではなくシート状である事。
そのため
ホルダーにフィルムを入れる作業が伴います。
その際
フィルムの裏表を間違えないよう、キズや指紋がつかぬよう
注意しながらの作業となり
慣れないうちは、ちょっとタイヘンです。 





撮影は屋外にておこないました。

研究所がある鶴橋という街は
様々な意味で魅力ある場所です。
撮影ツアーもあるくらい。

その魅力のひとつに
声を掛けあう風土?があります。

公園で実習をする時は必ず
老若男女問わず話しかけられ事が多く
質問攻めにあったりします。



この日は女児3人組と共に撮影する事になりました。



モデルとして協力を受けて撮影を進めたり・・・



町工場エリアをロケハンし
鉄道の高架下での撮影に取り組まれた方も・・・



一人、4カットの撮影をおこない
この日の実習を終えました。

次回はシートフィルム現像の実習です。
今日の撮影結果を見る事ができます。


記:徳永好恵


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写真講座1/ 9日目 暗室作業での合成写真に取り組む 

2014年08月03日 | 銀塩写真講座


この日は
写真の合成に取り組みました。

フォトショップなど、画像加工ソフトを使い
パソコン上で合成写真を作れる時代ですが
今回は暗室にて
フィルム画像を多重露光する事で合成しました。



授業を始めるにあたり
まずは
暗室での多重露光により独創的な世界を作り出す
写真家・ UELSMANN 

作品を紹介しながら
手順を説明しました。
しかし
手順の理解は容易ですが
実際に制作を始めると
少しの気の緩みで上手くいかない事が・・・

同一画像で
3段階の露光を経て仕上げる取り組みでは



立方体に見える予定ですが
全ての面が微妙にズレてしまう結果になったりと
案外と難しい作業です。

成功バージョンはコチラ









その他
異なる画像を重ねる合成にも取り組みました。

TIPA講座の定番課題です。
白いノートの画像に
受講生の皆さんが撮影した写真画像をあわせます。



これまでの歴代TIPA写真講座受講生の
合成写真をまとめたGIFアニメです。



講座を担当する私は
このGIFアニメが長くなっていく事を
毎年、楽しみにしています!



この日の2つの取り組みの成果は
このような感じです。


記:徳永好恵

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