グリーは2日、2017年7~9月期の連結純利益が前年同期比86%減の15億円になったと発表した。従来予想は91%減の10億円だった。前期にあった子会社株式17.7~9期の売却益がなくなるため、もともと大幅減益の見通しだったが、前期に配信を開始したスマホゲームの課金収入が想定よりも増え、減益幅がやや縮小した。
午前8時半の発表を材料に投資家が買いを入れ、株価は一時前週末比4%高の802円まで上昇した。終値は3%高の794円だった。
売上高は44%増の215億円と従来予想(38%増の205億円)を10億円上回った。スマホゲーム、「アナザーエデン 時空を超える猫」などが好調だったことに加え、インターネットブラウザー向けゲームでも想定より課金収入が増えた。
営業利益は2%減の25億円(従来予想は41%減の15億円)だった。北米拠点の閉鎖に伴う費用が計画よりも圧縮された。また7~9月期に予定していた広告費が10月以降にずれ込んだこともこの期の利益押し上げにつながった。17年7~9月期の決算発表は27日を予定している。