【ジャカルタ=中藤玲】三菱自動車は25日、インドネシアで製造・販売しているミニバン型多目的車(MPV)「エクスパンダー」の海外輸出を始めた。インドネシア工場で新たに400人を雇用して月1万台と25%増産。2018年度はフィリピンを皮切りにタイやベトナムなど東南アジア全域に年3万台を輸出する。19年には日産自動車にも供給する。
三菱自は同日、首都ジャカルタ郊外の湾港で輸出式典を開いた。
エクスパンダーは外観は多目的スポーツ車(SUV)だが3列シジョコ大統領も出席し「投資と輸出が経済成長の鍵だ」と述べ、インドネシアが輸出のハブになることに期待感を示した。7人乗りのミニバンで、17年9月に同国で発売した。三菱自はMPVで後発だったが、力強いデザインや室内の広さが若者や大家族に受け、計画比2倍以上の6万6千台を受注するほどヒットしている。
輸出を踏まえ同国工場では新たに400人を雇用して3400人体制にし、今年7月からエクスパンダーを増産する。18年度は計10万台生産し、そのうち3万台を輸出に振り向ける。
同工場は17年4月に稼働し、SUV「パジェロスポーツ」も生産している。三菱自は20年3月期の東南アジアでの全販売台数を、17年3月期比5割増の31万台に引き上げる計画だ。
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