丸紅など11社と東大、福島県沖で浮体式洋上風力発電所の実験、政府予算措置
*産経新聞 3月6日(火)
丸紅、三菱重工業、新日本製鉄など民間企業10社と東大は6日、経済産業省の委託を受け、浮体式の大規模洋上風力発電所の実証試験を開始する、と発表した。月内にも始動する。
これは東日本大震災と東京電力福島第1原発事故の復興事業のひとつ。実証実験が成功すれば、福島県沖合の最大40キロの場所に、世界初の海面に浮く浮体式の大規模洋上風力発電所を建設する計画。
実証試験はまず2000キロワットの浮体式の風車1基と変電所一基、海底ケーブルを建設し、13年度以降に7000キロワット2基を追加する。調査費約125億円は、すでに今年度三次補正で予算措置されている。その後は民間主導で風車100基以上を幅数十キロにわたり建設し、発電、保守など運営までを手がける構想だ。
2020年度までに100基以上の風車を建設し、原発1基分に相当する約100万キロワットの発電を目指す。総事業費は5000億円規模とみられる。将来は日の丸洋上風力を欧米にインフラ輸出し、成長戦略につなげる。機器の需要拡大だけでなく、5000人規模の雇用創出にもつながると関係者は見ている。
※コメント投稿者のブログIDはブログ作成者のみに通知されます