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21460、クボタ、インド合弁を提携先の、タタ.メタリクスに売却、現地生産撤退?

2013年04月11日 20時07分30秒 | thinklive

2013年03月28日
インドにおける水道用鉄管製造・販売会社の合弁契約解消について

株式会社クボタ(以下、当社)と株式会社メタルワン及びタタ・メタリクス株式会社(以下、TML社)の3社は、インドにおける水道用ダクタイル鉄管製造・販売の合弁会社『タタ・メタリクス・クボタパイプスの合弁契約を解消し、当社とメタルワンが保有する全株式をTML社に売却することについて、3月25日に合意しました。

1.合弁解消の理由

合弁会社は2007年10月、上下水道の整備が急がれるインド国内への水道用鉄管の供給と、当社の中東・東南アジア諸国向け輸出の生産拠点として設立。これまで、現地生産によるコスト競争力の強化を図るとともに、当社の高品質を確保したモノづくりを推進してまいりました。
しかしながら、需要が急拡大するインドでは、多くの現地・海外メーカーの参入による販売競争の激化など、事業を取り巻く環境は大変厳しい状況となっております。コスト競争力の強化には材料からの一貫した生産管理、コークス炉などの設備投資、高炉操業の効率化等、抜本的な事業構造改革に取り組む必要があります。これらの設備投資は、合弁会社が鋳物の原料である溶湯の供給をTML社に依存していることから、TMLの主力事業である銑鉄事業も含めた対応となるため、両社間で協議した結果、TMLが単独でこれらの事業改革を進め、クボタはこの活動に参画しないという結論に至り、合弁契約を解消することとしました。
2.今後について

当社とメタルワンは本年3月末までに、両社が保有する合弁会社の全株式をTML社に売却する予定です。合弁会社はTML社の完全子会社として、事業を継続します。当社は新会社からのOEM供給を活用した中東・東南アジアへの輸出を今後も継続します。
当社は今後も成長が見込まれる海外の水インフラ市場において、自社の強みを活かしたビジネスの拡大に向けて、各国市場のニーズに適した製品の生産供給体制の早期構築を目指します。
3.合弁会社の概要

○会社名 TATA METALIKS KUBOTA PIPES LIMITED
○設立 2007年10月
○所在地 本社:インド西ベンガル州コルカタ市  工場:同カラプール市
○資本金 17億9千4百万ルピー(約26億9千万円 ※1ルピー=1.5円)
(出資比率、タタ・メタリクス51%、クボタ44%、メタルワン5%)
○事業内容 ダクタイル鉄管及び付属品の生産・販売
○売上高 29億6千万ルピー(約44億4千万円 ※1ルピー=1.5円)(2012年)
○従業員数 約640人  
<ご参考>

【タタ・メタリクス株式会社の概要】
○会社名 TATA METALIKS LIMITED(タタ・スチール(株)の子会社)
○設立 1990年
○所在地 本社:インド西ベンガル州コルカタ市  工場:同カラプール市
○資本金 12億5千万ルピー(約18億8千万円 ※1ルピー=1.5円)
○事業内容 鋳物用銑鉄の製造・販売
○売上高 59億8千万ルピー(約89億7千万円 ※1ルピー=1.5円)(2012年)
○従業員数 620名


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