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ハインツ、クラフトの合併、ロイターのvalue分析、

2015年06月22日 13時43分34秒 | thinklive

[ニューヨーク 25日 ロイター BREAKINGVIEWS] - ケチャップで有名な米ハインツは、2年前にブラジル投資会社3Gキャピタルと著名投資家ウォーレン・バフェット氏率いるバークシャー・ハザウェイの傘下に収まった後、利益率が18%から26%に跳ね上がった。クラフトフーズ・グループ(KRFT.O)の投資家は、同じような現象が起きると期待し、ハインツとの合併を歓迎している。

今回の案件はまさに3Gキャピタルの路線に沿ったものだ。3Gはこれまでハインツやバーガーキングなどの事業合理化で成功を収めてきた。課題は、それほど大量の株式や追加の借り入れを必要としない新たな取引を探し出すことだった。合併計画発表前で360億ドル相当の価値があったクラフトの買収は、この必要条件を満たす。バフェット氏の資金や名声、株式を利用することがメリットになる。

14年の利払い・税・償却前利益(EBITDA)はクラフトが24億ドルでハインツは20億ドル。これに年間15億ドルの経費節減を加味し、合併計画発表前のクラフトの株価収益率18倍を当てはめると、統合後の新会社は1060億ドルの企業価値を持つ。ここから純債務200億ドルと、バークシャー・ハザウェイが保有するハインツの優先証券80億ドルを差し引くと、企業価値は780億ドル近くとなる。

クラフトの株主は新会社の株式49%と100億ドルの特別配当を受け取る。その価値は合計480億ドル、株価へのプレミアムは32%。経営権を渡す対価として無難な落としどころだ。ただ、クラフト株はその後も上がり続けている。これは、ハインツのネットワークを使ってクラフトのブランドを国際化し、成長を高める計画への期待の表れだろう。

Gはこうした手法に手馴れている。とはいえ、クラフトの事業について適切に運営できる規模を見積もるのは簡単ではない。ハインツと統合するのは旧クラフトが2012年に分割した米国部門の方で、当時の海外事業はモンデリーズとして別会社になった。

さらに新会社にとって、3Gとバフェット氏によるハインツへの出資額230億ドルを取り込み、EBITDAの成長と株式市場全般の値上がりで補正するだけでは、目もくらむような価値の創出は難しい。他の条件を考慮すると、クラフトの株主に対するプレミアムは20%を下回る。3Gは、投資家の期待をかなえるにはハインツの「秘伝のソース」を継ぎ足さなければならくなるだろう

 

Kraft Foods Group, Inc. (KRFT)

 87.20 Up 0.37(0.43%) Jun 19, 4:00PM EDT
After Hours : 87.43 Up 0.23 (0.27%) Jun 19, 7:09PM EDT
Prev Close: 86.83
Open: 86.76
Bid: 81.00 x 100
Ask: N/A
1y Target Est: 90.29
Beta: 0.2
Earnings Date: Jul 28 - Aug 3 (Est.)
Day's Range: 86.66 - 87.93
52wk Range: 53.33 - 91.32
Volume: 5,911,436
Avg Vol (3m): 6,919,960
Market Cap: 51.65B
P/E (ttm): 54.33
EPS (ttm): 1.61
Div & Yield: 2.20 (2.60



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