青森六ケ所村で大規模風力発電 日立造船、40基で10万キロワット超
*日経、2012/12/11 19:56
日立造船が青森県六ケ所村で大規模な風力発電施設の建設を検討していることが11日明らかになった。約40基の風車で10万キロワット超の出力を計画しているとみられる。電力は再生可能エネルギーの全量買い取り制度に基づき電力会社に販売する。近く環境影響評価を開始、事業認可の取得を狙う。自社主導での施設運営は初めて。
建設を計画中の風力発電施設は日立造船が42基(出力12万6千キロワット)、日本風力開発が22基(4万4千キロワット)。ともに計画通り実現すれば、一般家庭計約9万世帯が年間に使用する電力をまかなえる計算。
日本風力開発は六ケ所村ですでに56基(8万4千キロワット)の風力発電施設を持ち、新設分,22基,4.4万kwと合わせると78基、8.8万kwとなる。
新エネルギー・産業技術総合開発機構(NEDO)によると、ことし3月末現在、青森県の風力発電の規模は出力約30万7千キロワットで全国1位。日立造船などの新施設建設が実現すれば、他の都道府県をさらに引き離す見通しだ。
六ヶ所村は年間を通して風の強い地域であり、風力発電を行える環境にあります。
この環境を活かし、現在、「エコ・パワー㈱、六ヶ所村風力開発㈱、二又風力開発㈱の3社が、合計77基の風車発電を行っています。
また、二又風力開発㈱は、世界初の大容量蓄電池併設風力発電施設。風速変化の影響を受けることなく、一定の電力を送電することができます。 風力発電は、地球温暖化の原因となる排気ガスや二酸化炭素などを排出しない、クリーンなエネルギーとして導入が進められています
エコ・パワー(株) | 六ヶ所村風力開発(株) | 二又風力開発(株) | |
発電所名称 | むつ小川原ウィンドファーム | 六ヶ所村風力開発(株) | 二又風力開発(株) |
所在地 | 管理施設:青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字上尾駮72-1 | 管理施設:青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字二又662-2 | 管理施設:青森県上北郡六ヶ所村大字尾駮字弥栄平1-87 |
設備能力 | 1,500Kw×21基 総出力31,500Kw |
1,500Kw×20基 ・1,425kw×2基 総出力32,850Kw |
1,500Kw×34基 総出力51,000Kw 世界初 大容量蓄電池併設風力発電施設 |
運転開始日 | 平成15年1月 | 平成15年12月 | 平成21年8月 |
六ヶ所村(ろっかしょむら)は、青森県の下北半島太平洋岸に位置する村である。原子燃料サイクル施設などの原子力施設の他、国家石油備蓄基地や、やませを利用した風力発電基地等、エネルギー関連施設が集中している。
エネルギー関連施設の存在によって、2006年度(平成18年度)予算においては年間60億円もの村税が納入されるなど税収は豊かである。国、県への依存財源は25%あまり存在するが地方交付税交付金を受けておらず、村の予算規模は周辺同規模の町村の倍以上となっている。このような財政状況を反映して村内に下水道・浄化槽施設、診療所、健康施設が整備されるなどインフラ整備は進んでいる。1995年(平成7年)改定の合併特例法にかかる平成の大合併においても周辺市町村との合併には否定的であった。
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