0944、エネルギーアドバンス、東ガス子会社、都市型エネーの新しい供給スタイル、冷熱電併給

エネルギーアドバンスが幕張でコジェネ　ガスエンジンで使用制限令とは無縁

東ガスはグループで4つの大型発電所を保有するが、このほかに、地域冷暖房施設を運営する、子会社の、「エネルギーアドバンス」が保有する地域冷暖房施設で発電する電力の一部を都庁に供給するという、

一つのエネルギープラントで、冷水・蒸気・温水などの「熱」をつくり、一定エリア内の複数ビルで冷暖房や給湯を行う集中システム「地域冷暖房」。35年以上の実績を重ね、熱のみならず電気も効率的に供給するサービスへと進化しています。
日本最大（※）の地域冷暖房会社としてCO2をさらに削減し、「スマートエネルギーネットワーク」の中核を担うとともに、低炭素社会をコンセプトとする街づくりをサポートします、

地域内でのガス・電気・熱のベストミックスの実現は、エネルギー利用効率の向上、ひいては地球温暖化防止につながります。さらに、風力やバイオマス発電の導入を推進し、低炭素社会の実現に貢献する「スマートエネルギーネットワーク」の構築をサポート。
私たちエネルギーアドバンスは、次世代の地域エネルギーサービスで、CO2削減。街をよりクリーンな省エネルギー地域へと発展させていきます。

2007年3月に設備改造を行った幕張地域冷暖房センターは、最新かつ世界最大級の9000Kw・7000kWのフィンランド・バルチラ社製高効率エンジンを採用し、電気と熱を効率よく生産しています。大幅な省エネルギー・CO2削減を実現する環境調和型エネルギーシステムにご期待ください。

社名 株式会社エネルギーアドバンス
ENERGY ADVANCE CO., LTD. 
本社所在地 〒105-8527 東京都港区海岸1-5-20 東京ガス浜松町本社ビル 21F　
［TEL］03-6403-0511［FAX］03-6403-0528
http://www.energy-advance.co.jp
設立日 平成14年7月1日
資本金 30億円［東京ガス（株）100％出資］
従業員数 382名
事業内容 オンサイト・エネルギーサービス事業
地域エネルギーサービス事業（地域冷暖房事業）
コージェネレーション設備工事・メンテナンス事業 グリーン・ビジネスの事業化

代表取締役社長三浦　千太郎

代表取締役専務円角　健一

専務取締役山下　俊二郎

常務取締役古島　潔

常務取締役黒田　悦宣

常務取締役並木　淳一

取締役中島　靖夫

取締役城　雅昭

取締役児山　靖

取締役小宮　健司

取締役岡出　真之

取締役高柳　雅己

取締役松田　明彦

2011.9.5 幕張地域冷暖房センター視察記

　ピラミッドのような建物の中に入り重い扉を開けると、うなり声のような大きな音に包まれた。ガスエンジン２機が発電機を回している。エンジンはフィンランドのバルチラ社製で、合わせて１万５７００キロワットの電気を生み出すという。

　千葉市・幕張新都心の一角にある「幕張地域冷暖房センター」。ガスエンジンのほかボイラー、冷凍機を使い、都市ガスを燃料に幕張メッセやホテルなど９つの周辺施設に冷水と蒸気を供給。電気の自家消費は２割程度で余った電気は外部に販売している。

　運営するエネルギーアドバンス（東京都）によると、「東京電力から買っている電気はゼロなので、電力使用制限令とは関係なく例年通り契約先の冷房需要をまかなえた」という。

　通常はエネルギー需要の多い午前８時から午後１０時までしか運転しないが、東日本大震災の発生直後の２日間は、東電からの依頼でガスエンジンをフル稼働し電気を供給し続けた。

　エンジンの廃熱も徹底利用。温水と高温高圧の蒸気を作っている。このため、システムのエネルギー効率は７７・１％に達する。

　今後の課題は「自立性を高めること」だ。実は停電時は送電網に電気を流すと事故につながる恐れがあるため、ガスエンジンの発電を停止する。街区内で電気を使える仕組みを構築すれば、周辺の停電に関係なく電気、熱エネルギーを供給し続けられる。燃料を節約するため太陽電池を組み合わせることなども検討している、