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米、クラフトフーズ、ハインツ合併、相補性が極めて高く、

2015年06月22日 11時33分01秒 | thinklive

【ニューヨーク=山下晃】米食品大手のクラフト・フーズ・グループとケチャップで有名な米HJハインツは25日、15年後半をめどに合併することで合意したと発表した。両社によると、合併後の新会社は食品・飲料業界で北米3位、世界5位の規模になる。北米市場が中心のクラフトと海外に販路を持つハインツの合併により、世界市場でのシェア拡大を目指す。

 ハインツは1869年の創業で、トマトケチャップを主力商品とする。昨年の連結売上高はおよそ110億ドル(約1兆3000億円)で、過半の売り上げを北米外で稼ぐグローバルな食品企業だ。従業員数は約2万4500人。

 クラフト・フーズ・グループは12年に旧クラフト・フーズ社から分社して設立した企業。チーズや冷凍食品、飲料などを手掛け、北米事業が売上高のほとんどを占める。従業員はおよそ2万2100人。

 今回の合併は13年にハインツを買収・非公開化し、経営のてこ入れを進めてきた3Gキャピタルとバークシャー・ハザウェイの2社が主導した。ハザウェイは著名投資家のウォーレン・バフェット氏が率いる。

 合併後の新会社は「クラフト・ハインツ」とし、クラフトの株主が新会社の49%の株式を保有、残りの51%をハインツの株主である3Gキャピタルとバークシャーが握る。3Gとバークシャーはクラフト株主の賛同を得るため、合併にあたって合計100億ドルを追加出資。クラフト株主は1株あたり16.5ドルの特別配当を受け取る。

  両社は合併により原材料の調達コスト削減を見込むほか、北米市場が中心のクラフトの商品をハインツの販路を使って海外販売することも視野に入れている。

 クラフトの時価総額は24日終値ベースでおよそ360億ドル(約4.3兆円)。食品業界では過去最大規模のM&A(合併・買収)となる。バフェット氏は合併の発表にあたり、「世界クラスの2社の統合で株主価値は高まる。合併新会社の成功の機会に興奮している」とコメントした。

  3Gキャピタルは投資先企業の米ファストフード大手バーガーキング・ワールドワイドがカナダのコーヒー・ドーナツチェーンのティム・ホートンズを約110億ドルで買収した案件でも、バークシャーと共同出資した実績がある。*日経15/3/25



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