*さくら苑に着いて、ママ来たよ、パパ、と呼びかける、が、返事はない、マジマジとボクを見つめている、リンゴジュース飲もうね、今日ののリンゴジュースはおいしいよ、味が深くて、とても甘い、冷たくて気持ちいいよ、など、声を掛けながら、魔法瓶のキャップにリンゴジュースを入れて口元に運ぶ、リンゴジュースは医者要らずって昔から言われているんだよ、大体、ある程度飲んでから、コレハイイ、オイシイという、パパ、来たよ、というと、微笑みが浮かんだ、それはいつのことか、もう,遠い記憶だ、
*この頃は食事介護の半ば頃からは、ボクがパパ、彼女にはそのコトバがないのだか、気付くようである、オイシイ、と聞くと、オイシイ、という、たまに、コレダメ、というときもある、ボクはそんなはずはないよ、もう一遍よく噛んで、パパが作って味見して来たからダイジョーブだよ、ハイ、食べてみて、コトバを繰り返しながら、食べさせる、リンゴジュース、飲もう、といって、ジュースをのませると口の中にためたものを噛み始める、噛むときはほんとに一生懸命に噛んでいる、これはイトシイ、としか言い様がない、このfotはボクが着いた直後だ、
*このfotは食事が終わったあと、終わった後に、口元を拭いて、顔に乳液を塗って、髪をブラッシングする、マイナスイオンの化粧水をトニック代わりに頭全体に吹きかけてから、ブラッシングする、ヘアブラシが高級な洋服ブラシを使う、柔らかいからだ、ヘアが終わるとつややかに輝く、周りの入園者たちが、キレイになるわね、と、つぶやくほどだ、彼女も気持ちがいいらしい、このfotはbrushingの前だ、
*彼女の海馬領域の細胞の2/3が壊死している、と,CTを見ながら医師がいった、それから10年が経過した、が、彼女の表情はまだvividである、症状の進行が非常に遅い、嗜眠が増えた、コトバも少なくなった、長唄を忘れた、それでも彼女はよく笑う、笑い転げて日が暮れて、と、言ったら、ウフフ、と笑った、ついこの前だ、ヤノさん、いつからコメディアンになったの?
*オステリア カンティーナのシェフの渡久山君、沖縄の名護の出身、ボクの母親と一緒、彼との出会いも劇的であった、いきさつは既述した、最近ボクが親しい人々にミドルネームをつけている、それでぼくにも下さいよ、催促されていた、名前が文哉?FUMIYAという、だから、パウロにした、本人も満足した、法王の名前にもパウロが多い、が、ギリシャの家族名でもあるから差支えあるまい、彼の優しい表情にも似合っている、ミドルネームは人生を豊かにし、深める、皆さんもお付けになるといいと思う、ボクのミドルネームは,DAVID、元の名は、ダビデ、これは娘が付けてくれた、ありがとう!デビッド.ボーイと一緒だ、
*RindaとBetsy、Betsyの初児のMaria、ボクのサグダラ ファミリアである、オステリアカンティーナでのNewyear Party