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忠州楼岩里古墳群 6世紀新羅土器が出土

2010年06月17日 | Weblog
 国立中原文化財研究所は17日、2008年に続き今年2次発掘が進行中の楼岩里古墳群(충주 누암리고분군、史跡463号)で横穴式石室墳2基と横口式石槨墓2基から蓋と短脚高杯、台附短頚壺等土器類が出土したと発表した。
 楼岩里古墳群は、6世紀中葉に中原地域に進出して地方行政区域の国原小京を設置した新羅系支配層の集団墓として知られている。
 このうち、穴式石室墳2基はともに南側に羨道を設ける地上式で封土が崩れることを防ぐために、封墳上には溝を、下には1~2段の護石を設置したのが確認された。また石室の中には追加埋葬のための屍床が設置されていた。
 研究所はこの古墳群から出土・確認された遺物が6世紀中後半に中原地域に進出した新羅の文化像を把握できる貴重な資料と評価している。
 18日(金)午前11時から発掘調査成果現場説明会が開かれる。
[参考:聨合ニュース]

過去の関連ニュース・情報
 2009.7.28忠州下九岩里 新羅古墳群を発掘中、現地説明会を実施
 2009.6.11忠州下九岩里 新羅古墳群の発掘を計画
 2008.10.5忠州楼岩里古墳群を発掘 「本軌道」
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