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韓国・忠州下九岩里 新羅古墳群を発掘中、現地説明会を実施

2009年07月28日 | Weblog
 今年6月10日に国立中原文化財研究所は、新羅時代最大遺跡地の1つである可金面(가금면)下九岩里古墳群(하구암리 고분군)一帯の分布状況に対する精密実態調査とGPS測量を完了させ、本格的な発掘を開始すると発表したが、本日7月28日(火)、午後1時30分より発掘調査現場で、説明会が開かれた。
 25、27、28号墳の3基を標本として発掘調査。
 古墳3基は皆、南側傾斜面方向に羨道を現わす地上式横穴式石室墳である。
 封土の流失を防ぐために1段の護石がある。
 傾斜面に位置した27・28号墳は封土周辺に溝が作られている。
 稜線の峰に位置した25号墳は棺を安置する玄室の周囲に割り石を使い、1m以上の厚さで補強して、封土を水平に重ね重ねに固めてあげて玄室を密封した版築状態が確認された。
 出土遺物は短脚高杯(짧은굽다리접시)、台付長頚壺(굽다리긴목항아리)の土器類を主として、25号墳の屍床では金銅製腰帯装飾とイヤリング1組が出土した。
 これらの遺物は、2008年に調査した楼岩里古墳群(6世紀中~後半)の出土品と似た様相を帯びているという。
 今後、下九岩里古墳群全域にかけて、実態調査と標本発掘をする予定。
[参考:聯合ニュース]

過去のニュース・情報
 韓国・忠州下九岩里 新羅古墳群の発掘を計画
 忠州楼岩里古墳群を発掘 「本軌道」



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