歴歩

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船橋市・小室台遺跡 6世紀末から7世紀にかけての鉄製の大刀(長さ約90cm)が出土

2010年06月25日 | Weblog
 船橋市教委は24日、今月18日に同市小室町の区画整理地内で発見された、1300~1400年前の古墳時代のものとみられる鉄製の太刀(長さ約90cm、刃渡り70cm)を報道関係者に公開した。6世紀末ごろから7世紀にかけてのもので、古墳の副葬品と推定されるが、これまで市内では古墳そのものが確認されていない。鉄製大刀が出土したのは市内初。畿内のヤマト政権と、小室町地区とのかかわりを示す「銘文」が残されている可能性もあるという。
 出土したのは、北総鉄道小室駅北側の小室区画整理事業地内の畑だった場所で1997年に発掘調査を開始。旧石器時代後期から鎌倉時代までの複合遺跡で、小室台遺跡と名付けられている。今年は、発掘調査が4月23日から2450㎡の規模で行われた。
 大刀は錆びているが、ほぼ全体が残っており、刃の部分には鞘の一部分らしい木片が付着していた。外見だけでは銘文の有無や、国内で作られたものかどうかも不明という。
[参考:産経新聞、千葉日報]

備考:
 千葉県では市原市の稲荷台1号墳(円墳、径約28m)から、王賜銘鉄剣(長さ約73cm)が出土している。古墳時代中葉の5世紀中頃から後半のものとみられる。鉄剣であるから、両刃。今回船橋市から出土したのは大刀であるから片刃。
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