歴歩

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福岡県福津市・上西郷ニホンスギ遺跡 亀山城関連の遺構を初公開3/28

2010年03月24日 | Weblog
 福津市教委は28日、戦国時代(15世紀後半~16世紀)の山城「亀山城」に関連する建物群跡地、上西郷ニホンスギ遺跡(同市上西郷)を一般に初公開する。亀山城関連の遺構が確認されたのは初めてという。
 遺跡は市福間庁舎の南東750m一帯で、福間駅東土地区画整理事業に伴い09年10月から2000㎡を調査した。亀山城は遺跡の北約100mに位置し、周防地域(現山口県)を本拠としていた守護大名、大内氏の家臣、河津隆業(たかなり)が築城したとされる。
 遺跡からは、掘立柱建物19棟や溝12本、井戸1基、土坑30基、柱穴500基などが見つかった。1棟の掘立柱は約10本で直径10~20cm。溝は幅数十cm~1m以内。
 ほかに、瓦質土器足鍋、中国・明の時代の青磁や白磁、青花(せいか:染付白磁)、「朝鮮通宝」、北宋銭「治平元宝」などの渡来銭8枚、川漁で重りに使ったとみられる土錘(どすい)28点などが出土している。
 大内氏は当時博多を支配していたことから、中国との貿易によってもたらされたとみられる。
 説明会は3月28日午前10時~正午に行われる。 現地(国道3号そばの宗像水光会総合病院の西)で。
[参考:読売新聞、毎日新聞、福津市HP]



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