岡山大は17日、全国第4位の規模を持つ造山古墳(岡山市北区、5世紀前半、全長約350m)を発掘調査中の岡山大学新納教授の研究チームにより周濠の存在がほぼ確実となり、天皇陵と比べても遜色のない古墳であることがわかったと発表した。前方部の南側と、後円部の東側を発掘し、いずれも粘土状の黒土が堆積した周濠を確認した。
古墳の後円部東側の20mほどはなれた水田を発掘し、土の層の重なり具合を調査した結果、周濠の存在がほぼ確実となった。また、水田の畦道となっているところが、濠を形作る堤の名残とみられ、堤(高さ約0・35m、幅約8m)の存在も確認された。築造時はもっと高かったと考えられるという。墳丘と堤との距離から周濠の幅は約20mあったと推測。また、後円部と前方部では標高差が3・7mと大きいため、周濠の途中で段差があったとみられる。前方部の周濠の幅は26.5mとみられる。
岡山県を中心とした吉備地方は弥生時代から古墳時代にかけて、独自性を持った地域勢力があったといわれ、日本書紀にも吉備勢力の反乱伝承がある。
同古墳と同じ時期に造られたとされる堺市の上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵、墳長360m)など、畿内の天皇陵とよく似た築造方法だったことになり、造山古墳の被葬者が畿内と同盟関係にあった大首長だった可能性が高まったとする。
現地説明会は20日午後1時から開かれる。
[参考:共同通信、読売新聞、産経新聞、RSK山陽放送、毎日放送]
岡山の造山古墳、畿内と同盟関係の大首長?(読売新聞) - goo ニュース
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2009.3.22 造山古墳 ミサンザイ古墳より築造時期が古い可能性も
キーワード: 岡山市・造山古墳
古墳の後円部東側の20mほどはなれた水田を発掘し、土の層の重なり具合を調査した結果、周濠の存在がほぼ確実となった。また、水田の畦道となっているところが、濠を形作る堤の名残とみられ、堤(高さ約0・35m、幅約8m)の存在も確認された。築造時はもっと高かったと考えられるという。墳丘と堤との距離から周濠の幅は約20mあったと推測。また、後円部と前方部では標高差が3・7mと大きいため、周濠の途中で段差があったとみられる。前方部の周濠の幅は26.5mとみられる。
岡山県を中心とした吉備地方は弥生時代から古墳時代にかけて、独自性を持った地域勢力があったといわれ、日本書紀にも吉備勢力の反乱伝承がある。
同古墳と同じ時期に造られたとされる堺市の上石津ミサンザイ古墳(履中天皇陵、墳長360m)など、畿内の天皇陵とよく似た築造方法だったことになり、造山古墳の被葬者が畿内と同盟関係にあった大首長だった可能性が高まったとする。
現地説明会は20日午後1時から開かれる。
[参考:共同通信、読売新聞、産経新聞、RSK山陽放送、毎日放送]
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