カゲロウの、ショクジ風景。

この店、で、料理、ガ、食べてみたいナ!
と、その程度、に、思っていただければ・・・。

2013年01月11日 | 京都
「新たな、息吹。」

此の店の開店は昨年の初夏であるとのこと、そしてカゲロウが訪れたのは其の年の暮れで、いずれも春の訪れとは程遠い其の季節にもかかわらず、その風情というのは何処となく新しい息吹を想わせる、そんな小さな力強さを感じさせるものだった。

国道27号線からは此処よりさらに奥まった立地にある、蒸し蕎麦を食べさせるというめずらしい店に行く途中、偶然に見つけた道沿いの看板によって其の存在を知ることになった、ただ其れだけのことに過ぎなかったこの新しい古民家カフェに、まさか其の雰囲気以外に期待できるものがあろうとは、正直カゲロウは思いも寄らなかった。

とりあえず一休みするのに甘いものをと思い注文した其のガトーショコラには、しっとりとした重みがあり、行き過ぎない、程好い、しかし濃密な甘さがあり、其れは惜しみない手間と造り手の思い入れが感じられるものだった。

清潔感のあるシンプルな土間はコンクリートそのままで、天井がとても高い造りであるにもかかわらず、其の店内はこの季節であってもおよそ冷気を感じさせない。

其れが最新の空調機器によるものなのか、ただ其の雰囲気によるものなのか、其処のところは少々不思議なくらいではあるけれど、此処にそんな作用があるということ、其れが肝心なのであって、其の効果はどちらのものであっても一向に構わない。

此れだけのケーキを出せるカフェのオムライスやカレーというのがどれ程のものであるのか、次回の訪問に期待が膨らむばかりではあるけれど、実は己の心の内にある其の期待感こそが、此の店の佇まいをしてカゲロウに春の息吹を想わせた、もしかするとそうなのかも知れない。

カフェ / 梅迫駅淵垣駅山家駅
昼総合点★★★★ 4.0



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