ごきげんようでござる!
今宵も前回に続いて、トランスフォーマーでは珍しい役職である、ダンゴムシに変形するインセクトロンの柔術家、パワーハッグ(C-18、パワーハッグ、1500円)の紹介でござる!
本品は1998年に「トランスフォーマー ビーストウォーズⅡ」サイバトロン側商品として単品販売とオートクラッシャー(D-18、オートクラッシャー、1500円)との対決セット(VS-18、重装甲の対決、2980円)の2種が販売されたでござるが、箱以外の仕様変更はないでござる。
なお、パワーハッグの元となった商品は1996年に海外で販売された「BEAST WARS」版プレダコンズ(デストロン)砂漠破壊兵、レットラックス(日本未販売)で、パワーハッグはサイバトロン商品として成型色変更及び、シークレットエンブレムをサイバトロン(マキシマルズ)に変更した商品でござる。
なお、「ビーストウォーズⅡ」ではパワーハッグ及びインセクトロン部隊は、サイバトロン商品として販売されているでござるが、設定上は宇宙を駆け巡る元・デストロンなどの傭兵で、彼らの安息の地である惑星ガイアを守る為に、ライオコンボイ(C-16、ライオコンボイ、2980円)達サイバトロンとは協力関係にある存在でござる。
商品は、サイバトロン商品と云う事もあり、毒々しい緑色の成型色から気持ち悪さを軽減するために青いボディに変更されているでござる。
しかし・・・ 昆虫特有のキモチ悪さでは1・2を争う商品でござる。
なお、商品のビーストモードはダンゴムシでござるが・・・
巨大な牙や、尻尾のトゲ(合金カッター)がスプリングによる開閉を再現したらしい特長を持つダンゴムシの種類は、ちと拙者の知るダンゴムシには該当しないでござる。
まあ、デザインはイモムシぽいちゅーか・・・ バグモンスターとか・・・ 王蟲でござるかな。 (笑)
そこはダンゴムシを名乗るだけあり、スイッチ操作で一瞬にボール状に変形するアタックモード(アナザーフォーム)になるでござる。
まあ、確かにアタックモードを見せられるとダンゴムシでござるよな。 (笑)
純粋に転がる事はできないでござるが、牙と尻尾による3点挟み込みのギミックを有するでござる。
商品ギミックから見てみれば面白いものでござるが、日本文化ちゅーか好みでみれば、ダンゴムシは人気がある昆虫とよべず魅力がない存在なのでござるよな。
にもかかわらず、デラックスサイズの商品でござるよ?
故に、前年度の「ビーストウォーズ」では国内販売が見送られたレットラックスでござるが、「ビーストウォーズⅡ」では国内の新商品展開が間に合わずインセクトロン商品をサイバトロンとして販売せざるを得なかったのでござるよな・・・
しかも、最初から分かっていたとは言え・・・
家庭のサイフを握る「お母さん」には嫌われたおかげでインセクトロンは販売不振なのでござるよな。 (笑)
ロボットモードの変形は、両足と頭部を展開させる特殊なもので、シルエットもダンゴムシを横に背負っている特異なデザインであり、手持ち武器(?)が一切無い格闘主体の戦士でござる。
カタラーリングは毒々しい緑と黄色と白の配色から、白・赤・青のトリコロールな正義のヒーロー風カラーリングでござるが・・・
デザインがデザインだけにパチモンヒーロー風でござるよな。 (笑)
まあ、強いて言えばマシンロボのロム兄さん(MRC、バイカンフー、6000円)を思い出すカラーリングでござる。
さて、パワーハッグの設定は耐久性抜群も殻(耐久力10)に覆われた、まっすぐな性格のインセクトロンの柔術家で、何故か九州弁で話すそうでごわす。
傭兵時代には、オートローラーズに酷い目にあわされた経験があり、彼等との決着を望んでいるそうでござる。
彼の云う柔術が、如何様な流派か分からないでござるが、身体を丸めて体当たりする「ハッグ地獄車!」が得意で、両腕の牙と合金カッターによる攻撃と敵を羽交い絞めにする「ハッグプレス!」が強烈でござる。
商品はスプリングによる羽交い絞め攻撃を再現しているのでござるが、おかげで上半身の可動範囲は狭く、両足がボールジョイントでござるから、自立させるのが難しいでござる。
なお、両腕はギミック上ダンゴムシの頭部と尻尾に固定されているようでござるが、一応は外す事も可能でござる。
まあ、説明書には記載されていないでござるが、マイナスドライバーなどで固定ジョイントを外せば両腕は自由になり、劇中の「フォースパワー・ボール」のポーズを再現できるでござる。
しかしまあ、見れば見るほど拙者の知っている柔術とは思えないでござるよな。
何ゆえに柔術家を名乗っているのかも謎でござる?
普通に「格闘家」を名乗っていれば違和感が無かったのに何故でござろうか?
まあ、「ビーストウォーズⅡ」では玩具の不人気をキャラクター性で埋める為に設定上の個性を懲りすぎたが、前作の「ビーストウォーズ」のように芸達者な声優さんによる計算の無い偶然のアドリブ吹き替えのパワーには勝てなかったのが敗因の一つでござるよな。
計算したキャラクター設定が空回りした例は、幾等でもあるでござるが、ビーストウォーズⅡ」版インセクトロンは当に、その通りで玩具売り場では山済みだったでござる・・・
拙者は、変なダンゴムシで販売されるよりは毒々しいレットラックスのまま販売して欲しかったでござるよな。 (笑)
ぜひモーターアームと相撲勝負して欲しいですね(待て
キュウ殿の意見と同じく拙者も柔術家よりもプロレスラーの方が合っていると思うでござる。
しかし何故リカラー後がガン●ムカラー!?
さすりゅ~殿、たぶんプレミア値が付いていないのであれば救出してあげてくだされ。 (笑)
ミスターグラブシ殿、拙者もキンちゃんが一番好きなので、ソフビ人形だけは買っているでござる。 (笑)
しかし、「ビーストウォーズⅡの敗因」ですか・・・。
僕が一番ハマったトランスフォーマーが「Ⅱ」ですし、劇場版も公開されているので、むしろ「Ⅱ」は人気があったのではないでしょうか。
僕自身、「Ⅱ」の玩具は完成度の高いものばかりだと思っていますし、アドリブの多い前作よりも、「Ⅱ」のほうが好きです。