ごきげんようでござる!
変形ロボット玩具は日本が誇る伝統玩具と言っていいほど普及しており、ロボットでなくとも変形(変身)してしまう玩具文化でござる。
特に本年度は映画「TRANS FORMERSE」の影響で一般認知も強くなり、更に変形・合体する玩具が増え、とうとうミニカー玩具の老舗である株式会社アガツマのダイヤペットより新ブランドのダイヤロボが2012年8月より販売されることになったでござる!
その、第一弾7種+1のシリーズ0000番こそが、初回限定版(お試し価格)の日産 フェアレディZ(シルバー)・プロトロイド(DR-0000、日産 フェアレディZ(シルバー)、600円)なのでござるよな!
本シリーズはトミカより若干大きな感じでござるが、縮尺率の表記は無く、パッケージサイズに合わせた縮尺でスケール感の統一は無いようでござるな?
なお、フェアレディZのバリエーションはフェアレディZ(オレンジ)・ゼロイド(DR-0001、日産 フェアレディZ(オレンジ)、819円)とフェアレディZ(パトカー)・ロイドコップ(DR-0002、日産 フェアレディZ(パトカー)、819円)の3種で、シルバーのみが、初回限定版のお試し価格仕様だったので、試しに購入してみたでござる。
なるほど・・・
流石はミニカーメーカーの設計らしく、プラスチック製ボディでござるが、スモークグレーのクリアパーツの上から塗装を施し、見た目の完成度は非変形のミニカーとしての完成度に負けない仕上がりでござる。
ヴィークルモードでは転がし走行以外のギミックは無いでござるが、それゆえにミニチュアカーとしての完成度が高められているでござる。
しかしまあ、裏側から見ると確かに変形ロボット玩具であることが分かる造形でござる。
変形方法の独自さと云うのは感じられないでござるが、一昔前の簡易変形ではなく、トランスフォーマーの自動車型マイクロンやEZコレクション的な変形方法だったりするでござるな。
ロボットモードはロイドタイプと呼ばれる人型にスクランブル変形(チェンジ)した姿であり、特徴らしい特徴の無いデザインでござるが、もっとも自動車変形ロボらしいデザインでもあるでござる。
シリーズ名のダイヤロボは、ダイヤペットがロボットに変形するという意味での単純なネーミングでござるが、設定上では・・・ 人工知能を搭載する汎用ロボット「テクノロイド」を悪用する犯罪者に対抗するために開発されたのが「ダイヤロボ」で、人間との対話(ダイアローグ)により進化する災害や犯罪から世界平和を守るロボットだそうでござる!
なお、日産 ファレディZ(シルバー)がロイドタイプに変形した姿は、プロトロイドと呼ばれており、設定上は指揮官機(?)のゼロイドより先に極秘開発された試作機で、性能は変わらないが、性格はちょっぴりワイルドだそうでござる?
本品のキャラクター設定等はパッケージに記されておらず、「ダイヤロボ」のホームページを参考にさせてもらったでござる。
本品のパッケージ情報としては低いので改善があるべきだと思うでござる。
本品自体の欠陥は専用武器パーツが無い、可動箇所が多いでござるが、可動範囲が狭く、接地性が悪いなのでござるが、一昔前の変形ロボット玩具と比べるとプロポーションも良く、通常販売価格の800円を考えれば良心的でコレクション性に優れた商品設計はトランスフォーマーの便乗企画と云うよりも、マシンロボ600シリーズを思わせる商品コンセプトでござる?
まあ、「実在するクルマがロボットに完全変形!」がキャッチコピーであり、バイナルテックやオルタニティに通じるモノがあるでござるが、考え方としては本来、タカラトミーが「トランスフォーマートミカ」として開発すべき商品をダイヤペットが先に実現させちゃったという商品でござる。 (笑)
トランスフォーマー研究家である拙者がライバル商品を研究するために買ったのが、日産 フェアレディZ(シルバー)でござるが、純粋に変形ロボット玩具として惚れちゃったのが、トヨタ ハイエース(救急車)・メディカルレックス(DR-0003、トヨタ ハイエース(救急車)、819円)なのでござる!
本品も同時販売されたトヨタ ハイエース(消防指揮車)・ストテラレックス(DR-0004、トヨタ ハイエース(消防指揮車)、819円)及び、トヨタ ハイエース(シルバー)・ボーターレックス(DR-0005、トヨタ ハイエース(シルバー)、819円)のバリエーション商品でござる。
本品はフロント部分の分割線が目立ち、回転灯が塗装処理だったりするでござるが、全体的に見てもスモークグレーで成型されたクリアパーツの外装ボディを塗装で仕上げているミニカーとしての完成度の高さは圧巻だったりするでござる。
プリント処理された東京消防庁の文字も東京在住者にしてみれば、嬉しいところでござるが地方在住者だと、御当地仕様ではないのでちょっと残念な気がするでござる。
やはり、玩具でも東京中心なのでござるよな~と考えさせられる1品でもあるでござる。 (笑)
本品のヴィークルモードでのギミックは転がし走行しかできないでござるが・・・
その、真髄は変形にあったりするでござる!
そう、変形後は恐竜型ロボットのザウルスタイプであり、本品はメディカルレックスと呼ばれるでござる!
救急車から恐竜に変形・・・
今まで、ありそうで無かった組み合わせであり、まさに「恐竜のお医者さん」なのでござるよ。
デザイン的と云うよりも、センスに惚れてしまった訳でござるよ!
いや~ 負けた! 完敗でござる。
メディカルレックスの設定は怪我や病気の人を助ける為に、現場に急行する救急車タイプで、気は優しくて力持ちな性格だそうでござる!
拙者、ダイヤロボ・シリーズを今後買いそろえるか考え中ででござるが、本品のコレクション性や変形パターンなど後発メーカーとしての工夫は侮りがたく、メディア展開による知名度のアップ次第では大化けする商品でもあるでござる。
そう、あまりに凝った高額の変形ロボット玩具よりも安価で単純変形なロボット玩具の方に原点回帰な魅力を感じてしまう場合もあるので、2012年の日本おもちゃ大賞・ボーイズトイ部門優秀賞は伊達じゃないでござるよな。