テトキチワールド

 松山在住のテトキチの食べたり、旅したりの記録。ときどき、シャム社長のおともをします。

33号線再び(「無着庵」「富そば」)

2011-02-10 08:10:28 | 麺類
 「この寒さ、いつまで続くんじゃい」というと、「椿さんまで」と、判で押したように松山の人たちがいうのが、おかしいです。こういう伝承的な物言いはきらいではないですが。東予や南予、あるいは他の四国の各県にも似たような言い伝えがあるのかな。というわけで、椿神社のそばの「無着庵」にやってまいりました。



 こちらは、ふつうのせいろ(760円)。細めののど越しのよいお蕎麦です。量もそれなりにありました。



 こちらは。つくね棒つきのぶっかけ蕎麦(930円)。33号線沿いのお店の法則どおり、けっこう待ちました。このつくねを焼くのに時間がかかっていたのかなあ。つくねは、香ばしく焼けていて、かなり粘着性の高いものでした。独特の風味があります。



 手打ち蕎麦のお店としては、料理の品の数が多いようでした。



 さらに砥部の「富そば」に。



 前回、食べそこなった雉かけそばをめざして遠征です。



 砥部焼きなどが展示されている店内です。



 この日はありました、雉かけ蕎麦(1260円)。出汁も雉からとった出汁をあわせているということで、脂分たっぷりの濃厚出汁になっています。雉の肉は、しゃこしゃこと歯ごたえがあって、噛むうちに旨みが出るという感じでしょうか。蕎麦は、温かいつゆの中でも、あまりコシを失っていませんでした。私は、基本的にコシのある冷たい蕎麦が好きなのですが、これはいいです。冬季限定の品なので、冬ごとに足を運びたくなりました。



 こちらは、せいろ盛り2段(840円)。強烈なコシで、するするっとさわやかにのどの奥に吸い込まれていきます。



 33号線の方に、なぜに手打ちそばのお店が立地するのでしょう。手打ちだと、つくれる数に限界があって、その数だと中心部の店舗の家賃がまかなえないのかな。松山の中心部は、あまりおいしいとも思えない、テトキチならぬ「そば○○」が制圧していますが、手打ちの蕎麦を中心部で食べるというの難しいことなのでしょうか。東京だと、中心部のビルの谷間に、古い建物の老舗蕎麦店が営業していることがありますが、蕎麦の伝統がない松山では、郊外に足をのばすしかないか。

「無着庵」 松山市東石井8-21  089-957-5332