アイリス ふれあい農園

野菜作りを楽しみませんか。定年後の第二の人生の癒しに、家族で野菜を育てる楽しみ、土と戯れて野菜作りでストレス発散。

筋(道)をとおす

2009年04月15日 | 日記・エッセイ・コラム

設計事務所の仕事はただ単に家の設計をするだけでなく建物の予算から工事の監理まで時としては口を出さねばならない。今回の仕事は工事金額の査定まで徹底的に取り組む契約ですので真剣勝負。

この建物の外壁(サイディング)を張る工事を或る工事屋さんに見積もってもらったら140万円超える金額が出てきた、

Photo

以前にこれより少し小さい建物で85万円程度で出来たので少し高いと思い他の工事屋さんに見積もりを頼みましたら110万円でOK.との事です。同じ建物で同じ材料で30万円の差は一体何だとと不信を抱く。気分は重かったが最初に頼んだ工事屋さんにわざわざ出向いて丁重に今回の工事はお断りをした。するとそこの社長さんはその日の午後に我が事務所に来られて「従業員(社長の息子)が既に材料をメーカに頼んでしまったので予算に合すので是非工事をさせて下さい」と懇願される。

日頃心穏やかな天狗さん、むかっと、きたが表情に出したら大人げ無いので、にこっと笑って「未だ契約もしていないのに既に材料を頼まれたのなら他の工事で使って下さい」とお断りをした。

最初から精一杯の金額で見積もりをするのが常識、こんな不景気な時に真剣さが足りないのでは。金額だけの問題ではない、真剣さと誠意の問題なのですが。予算に合すと云われてこの段階で私が工事屋さんを元に戻したら天狗の道を踏み外す事になってしまう。信頼は工事費が安い、高いだけの問題ではなく、責任感と誠意の積み重ねが天狗道と心得ておるのですが、すぐに誘惑されそうに成るところがまだまだ修行の足りない未熟な処です。

コメント (4)
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