昔むかし、スサノウノミコトが旅をしていました。ある村で蘇民将来(そみんしょうらい)と巨旦将来(こたんしょうらい)と云う兄弟が住んでいました。兄の蘇民将来は貧しい生活を弟の巨旦将来は豊な生活をしていました。
スサノウノミコトは弟の巨旦将来に一夜の宿を頼みましたが断られました。仕方が無いので貧しい兄の蘇民将来に宿を頼みましたら大層なもてなしを受けました。
スサノウノミコトが家を去る時、蘇民将来に「困ったことが出来たら茅(カヤ)で輪を作り腰にぶら下げなさい」と云って立ち去りました。
茅輪(チノワ)くぐりの神事はここから始まったそうです。
無邪気に茅輪をくぐる子供達、スサノウノミコトの神さんもさぞお喜びでしょう。
子供は無邪気・・・・邪気(穢れ、ケガレ)が無い。 気涸れ(きがかれる)・・・木枯れる(きがかれる)
キット子供さん達は大人になっても今日の良き体験を思い出すでしょう。
此方の茅輪(チノワ)は少し形が崩れているようです、年配の方の茅輪くぐりも幼児と違って邪気を感ずる。
あの子供さん達がこのオジサン達の歳に成るころも永久(トコシエ)に日本は繁栄していることを神様に祈願するしだいです。