たまっている記事はあるのですが、
思いついたことをとにかく書こうと思います。
タイトルにある「世界○○」。
それは、スポーツのことです。
何に驚いたって、TBSが世界バスケを放送するとのこと。
バスケットですよ、バスケット。
僕の知る限り、これまでバスケットといえば、
日本ではNBA。NHKBSの放送。
ごくごくたまに、というか、JBLスーパーリーグのプレーオフが
毎年NHKで放送されるくらい。
つまり、日本のバスケットというのは、
日本のスポーツの中では、はっきり言って扱いはマイナーでした。
今現在、日本にはbjリーグというプロリーグが、
JBLと並立する形で存在しています。
我らが新潟アルビレックスは、JBLのスーパーリーグを脱退し、
bjリーグの設立に中心的に関わってきました。
JBLもようやく、プロ化計画を発表しましたが、
リーグが2つ並立するという、
ファンにとってはあまり好ましくない、
分かりづらい状況が続いています
(というか、そもそもこの状況を知らない人の方が
明らかに多いと思いますが。それこそが、日本の現状です)。
因みに、私は学生時代「昼休みバスケ」をする人で、
部活動での経験は小学校のミニバスだけですが、
新潟にチームが出来てからはバスケ自体にも注目して、
テレビの放送などを録画して見ていました。
アルビレックスの日本リーグ時代&スーパーリーグに昇格してからと、
脱退してbjへ行ってからですね。
バスケットに話が偏っていますが、
この「世界○○」って、ここ数年で増えてきたのですね。
結構前から放送されてきたのが陸上。
テレ朝が水泳を始めて、
バレーボールはフジが中心。
柔道もやってますね。
最もビックリしたのは、テレビ東京の「世界卓球」。
これには度肝を抜かれました(笑)。
卓球ですよ、卓球!
NHK以外で初めて見ました(笑)。
たまたま、訳あって実家にいたので、見てました。
私の家族には卓球をする人が多いので。
新潟の多くの方には「テレビ東京」が良く分からないと思いますが、
たまたま、実家上越にはケーブルテレビがあって、
結構テレビ東京にはお世話になっていました
(ボクシングを熱心に放送してくれていたんですね)。
さて卓球と言っても、勿論主役は「愛ちゃん」。
愛ちゃんの試合ばっかりでした(笑)。
仕方ないですよね、数字が求められる、というか、
数字が取れるから放映権を買ったんだろうし。
そして今回の世界バスケ。
上にも書きましたが、
いわゆるスポーツの「世界選手権」が、
スポーツコンテンツとして魅力あるものだと、
最近捉えられてきたからだと思います。
テレビ局も、放映にあたって相当のプッシュをしています。
日本人に多い「にわかファン」が、
その放送に食いつくという公算がある。
これ、賛否は色々あると思いますが、
僕は良い傾向だと思っています。
特に、「アマチュア」が中心のスポーツにとっては。
どういうことかと言うと、
アマチュアのスポーツと言うのは、
よっぽど特殊な場合を除いて、
スポーツ自体より、「選手」に光が当てられるパターンが多いです。
うーん、プロスポーツもそうかな。
選手を通してスポーツを見るというおかしな状況。
でも、こういう「世界○○」を通して、
今、おかれている日本のスポーツ界の現状にも、
少しは光が当てられる。
先に書いたバスケットなど、
マスコミの方から、「プロ化」「bjとの合流」をもっと煽るべき。
企業スポーツが曲がり角を迎えている現在。
企業が丸抱えしてアマチュアスポーツを成り立たせるのは、
無理が生じている、そういう状況なのです。
つまり、これまで、アマチュアスポーツ界にとって、
スポーツは、「ファンのもの」ではなく、「一企業のもの」だったのです。
一流で優勝争いをするチームも、不況の煽りで解散する現在、
スポーツが「一企業のもの」ではなく、「公共財」であること、
それの意識を浸透させるにも、
こうやって「世界○○」として取り上げられるのは、
悪いことではないだろう、そう思います。
世界のレベルを選手が知るのは勿論、
ファンが知ることで得られることも多いのです。
つまり、世界と戦うために必要な、
「国内の」リーグなどをもっと整備する必要性が高まる。
実際は、Jリーグの様に、「日本代表」ばかりが
クローズアップされる傾向になると思いますし、
おそらく、スポーツ自体よりも、
「選手」や「日本代表」がクローズアップされる日々が
しばらく続くと思います。
でも、最初は仕方ないと思います。
スポーツ自体を「地域に」根付かせるためにどうするか?
「一企業のもの」でなく「市民の公共財」であるようにするには?
日本のスポーツに対する「成熟」の度合いが
これから試される時でしょう。