佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

押尾コータローコンサートツアー2005”Panorama”

2005年12月17日 01時32分42秒 | ポピュラー
 復活しました。1週間ぶりです。
とりあえず諸々書いて、演奏会レポも、
たまっているのから順番にと思ったけど、
その前に、どうしても今日のコンサートを。

 
 いやー、すげー!かっこいい!
ありえない!楽しい!
(ちょっと興奮気味)


 押尾コータローは、1968年大阪出身の
アコースティックギタリスト。
2002年にメジャーデビュー。
以降アルバムを数枚リリース。
ライブ活動他、他ジャンルとのコラボレーションも
積極的に行う。
何と言っても、他に類を見ない高度な技術を駆使した
独特のギターアレンジで、今もっとも注目されている
ギタリストの一人です。


 TVで何度か見ていましたが、
まあ、凄いんだ、これが。
ありえないようなテクニックの数々。
一度生で見てみたいと思っていた。
新潟市では初コンサートで、
今回はツアーのファイナル。

 会場は音楽文化会館。満席。
ギター(エレアコ)一人のコンサート。
どんなコンサートになるのか想像もつかない。
 登場。1曲目。
ファンの歓声が凄い。そして、衝撃が。


 いきなり手拍子。


 確かにアッパーチューンですが、
いやー、こういうノリでいくのか?
座っているけど、みな手を叩く。
もっと、静かに聴くのかなと思っていたので、
ちょっと乗り遅れる。

 それにしても客が熱い。だから拍手が長い。
盛り上がってる。
 ニューアルバム「Panorama」からの曲を中心に。
この人のテクニック、凄すぎる。
一言で言い表すと、


「一人バンド」
「一人オーケストラ」


だろうか。
 一人で弾いているとは到底思えないサウンド
(ベースは音響が足していたみたいですが)。
ただ単に複数の音が鳴っているのではなく、
いろんなパートの音が鳴る。
ベース、ギター、そしてパーカッションまで。
音色が違うのだ、皆。
だから一人バンド。

 圧巻はボレロ。
クラシック、ラヴェルの作品をアレンジ。
いやー、サウンドの多彩さ。
楽器が増えてく様が、アレンジで表現されている。

 中盤の落ち着いた作品を過ぎると、
終盤はアッパーチューンが続く。
何と、皆総立ち。
いやー、すごいノリだな。勿論僕も立って手拍子。

 一般的なギターの弾き方は、
左手で弦を押さえて、右手で弾く。
しかし、彼の前ではそんな常識は通用しない。
左手と右手が交差したり、
弦を押さえているはずの左手だけで弾く!
とにかく楽器全てを使う。
これ以上の特殊奏法はもうないだろうというくらい、
ありとあらゆる奏法を駆使する。
それは魅せるだけでなく、ちゃんと音に反映されている。

 そして客を乗せるのが上手い。
ギター一本のコンサートとは思えない盛り上がり。
一気にラストまで突っ走る。

 
 アンコールでは、客席後ろから登場。
ここで彼の得意分野。
「ウルトラマン」「サザエさん」「スーパーマリオブラザーズ」のメドレー。
これが、ギター一本とは思えない凄いアレンジ。
ていうか、原曲そのまんまだし。凄い。

 そしてステージに戻り、ギターを弾きながら
スタッフを紹介。盛り上げる。
そして自分の紹介。
「ベース・押尾コータロー!」
「ギター・押尾コータロー!」 など、
まさにその楽器のようなサウンドで見事に弾く。
なぜか「津軽三味線・押尾コータロー!」も。
ギターで津軽三味線を弾く。
「フォークギター・押尾コータロー!」では、
アリスの「チャンピオン」を歌つきで。
もう何でもあり。会場ヒートアップ。

 そう、彼はあらゆるジャンルを吸収し、
あらゆるジャンルを分け隔てなくリスペクトしている。
だから、楽しい。それが伝わってくる。

 ものすごい盛り上がりで最後へ。
ステージ前に座り、生音のギターでしっとり締める。

 いやー、凄いな。
ギター道をここまで極めると。
魅せる技術+アレンジの技術+ライブパフォーマンス。
全てが結びついた今日のコンサート。
興奮した、久しぶりに。
いやー楽しかった。
興奮そのままにレポートを書きたかったので、
優先して書きました。
興味ある人、CDを。
ライブDVDの方が、テクニックを見れていいかも。