佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

「讃歌」12月5日練習

2005年12月07日 01時05分51秒 | 合唱

 昨日、長岡フェニックス合唱団の第3回練習。
船橋先生がいらっしゃる。

 今日の自分の課題。
力むと顎の下に力が入る(酸欠になる)ので、
とにかく力まない。支えつつ当てるポイントを狙う。

 先週は発声の時点で力んでいた。
この日はまずまず。あまり力まないで歌う。
声の調子も良い。

 歌の始まる最初から練習。
 今回は、非常にゆっくりとしたペースで進む。
歌詞の読み方、各パートごとに音の確認、
2パートで合わせたりして最後4声で。
船橋先生の非常に丁寧な指導。

 歌詞の読み方で、思う。

歌詞がちゃんと読めれば、半分以上出来たようなものだと。

 今回はドイツ語。
リズム読みをする際、「音楽的な」リズム読みに
挑戦してみた。
僕の考える基本は、

SING LIKE TALKING(話すように歌う)

 皆さんは気づかないかもしれないが、
人は話しているとき、非常に音楽的であると思う。
どういう点がそうかというと、

・言葉と言葉の間(音節と音節?)が滑らかに移行する
・(日本語の)5つの母音以外の曖昧な母音が存在する
・常に息を吐き続けている

ことだと考えている。
これは勿論無意識に行われているのだが。

 しかし、これが歌になるとどうか。

・一音節に対し、話すより圧倒的に長い音符
          ↓
・音をのばす間、平坦になる

・日本語の母音に当てはめてドイツ語を発語する
          ↓
・本来ある「曖昧な母音」がなくなる

・語尾や子音を呑み込んでしまう
          ↓
・息の流れ(フレーズ)が途切れる

 つまり、話すときに音楽的であった要素が、
なくなってしまうのだ
(あくまで僕の考えです。異論のある人はいるでしょうが)。

 そこで僕が昨日意識したことは、

・音をのばす間、息の流れを意識し、吐き続け、
 のびてる間も、常に言葉が流れていることを考える
 (音がのびてる間も、母音や子音が常に先へ先へ
 移行していること)

・語尾等の曖昧な発音を、恐れず曖昧なままにする
 (じつはこれが一番難しい。日本人の英語の歌もそうだ)

・特に語尾、呑み込まないで、息を吐いて一つのフレーズで処理する

 でした。
船橋先生からも、言葉の一つ一つを取って、
具体的な指示が沢山あった。
上記を意識することが、「音楽的なリズム読み」に
つながるのでは、と思っている。

 ただ、昨日は、語尾の発語がうまくいかなかった。
次の言葉頭との兼ね合いが非常に難しい。
これはドイツ語ならではだと思う。
今後の課題にしたい。

 
 この合唱団、皆、総じて真面目である。
ほぼ全員が初めてだからかもしれないが、
他パートのときも、小声で練習する人が多い。
いいことだと思う。
母体の長岡市民+一般公募
つまり、色々な人がいる。
各人が、自分自身の課題を見つけ、
それをクリアするために全力を注ぐ。
これが、集中したいい練習に繋がる。
その方向へ向いていると思う。
 
 船橋先生は、音楽的な注意も挟んでいく。
一言で言うとアンサンブル。
一緒に入るパートの意識など。
これは、大合唱でどの程度まで意識できるのか、
今回の僕の楽しみでもある。
作品自体、そういうアンサンブルをしてくださいと
言わんばかり。うーん幸せ。

 
 個人的には、ドイツ語の発音に対して、
意識することがあったことが収穫。

「音楽的な発音練習」
「音楽的なリズム読み」

 これを意識できれば、後から音楽が付いて来る。
毎回気をつけよう。