佐藤匠(tek310)の贅沢音楽貧乏生活

新潟在住の合唱指揮者・佐藤匠のブログです。

全日本合唱コンクール全国大会in新潟2日目

2005年12月28日 01時46分13秒 | 合唱

 今更すみません。。。

 

 11月20日(日)、コンクールBの部当日。

 

 朝8:00から練習。

練習を終え、移動。時間的にはあまり余裕がない。

ホールには入れず、外で集合時間を待つ。

着替えてリハーサル。緊張感が増す。

 

 本番。

意外と冷静な自分がいる。

普段よく来るホールだからか。

正直、ホームだからか、

全国大会っぽくなかったりする。

 

 課題曲。

 G3のあやつり人形劇場。

短い曲だが、慈愛に満ちた素敵な小品。

いろんな味付けをする団があった。

淀混は、そんなに濃い味付けではなく、

でも曲の真に迫ろうとする演奏。

ミスなく演奏できたと思う。

 

 自由曲。

 Lauridsenの「Ubi Caritas et Amor」

冒頭のグレゴリオ。緊張感が走る。

優しい歌でホールを包む。決して押し付けでなく、

声を見せびらかさない、でも、ちゃんとそこに「ある」演奏。

自分としても程よい緊張で進んでいく。

中間部、各パートが互いを引き出しあい、繰り返し、

曲の頂点へ。 

繰り返しの2回目のとき、ちょっと熱くなる自分がいた。

気持ちが入る。でもそれがまずかった。

 

 終わりのアーメンコーラス。

曲に入り込んでいた僕。歌う。

 

「あれ?」

 

 音がなぜかクロスする。

気づいた時にはもう遅い。

そう、練習で間違えたところを間違えてしまう。

2パターンあるところ、下がるところを上がってしまい、

他の人と音が交差してしまった。

慌てて戻る。

急に目が冷める。冷水をかけられたように。

 

 曲は終了。

いやー、後味悪い。後悔の念が渦巻く自分。

演奏自体は良いものだったと思う。

しかし和声内で間違えたとはいえ、譜持ちで間違う

最悪のパターン。

我を忘れてはいけない。反省。

 

 着替えて集合。

挨拶時に、皆さんに懺悔する。ほんとに反省。

でも、いい作品と出会い、いい響きに浸れた。

嬉しかった。

 

 Bの部は、最後の5団体のみ客席で聴く。

その中から3団体の金賞が。

それ以外を聴いていないので、コメントは差し控える。

淀混は銀賞をいただく。前回に引き続いて。

安定した力を出せている証拠では。

 

 調子に乗って打ち上げに出席。

なにコラさんとの合同。いやーすごかった。

圧倒されっぱなし。みんないい声でうらやましい。

 最後の伊東さんの挨拶。

これが本当に素晴らしかった。

新潟の合唱人に、耳の穴をかっぽじって、

聞かせてやりたかった。それくらい良かった。

今、僕らが何をすべきか。

改めて考えさせられた。

 

 濃密な2日間が終わる。

とにかく、人との出会いに感謝したい。

これまで合唱に関わりながら、

人との関わりを拒否していた自分。

矛盾を抱えて歌っていた自分。

そんな自分が不思議なくらい、

人との出会いが嬉しかった。

これでまたしばらく歌を歌うことができる。

そんな高まりを感じた2日間だった。

新潟にいらした皆さん、ありがとうございました。

来年は熊本です。